谷口彰悟が明かした初のW杯の舞台裏と川崎退団への想い「年齢に抗い、チャレンジし続けたい」

2022年12月23日 本田健介(サッカーダイジェスト)

31歳で初めて臨んだワールドカップで得たモノとは

スペイン戦でワールドカップ初出場を果たした谷口。2-1の逆転勝利を収め、試合後には雄叫びをあげた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 カタール・ワールドカップに出場し、31歳での初の国際大会で印象的なプレーを見せたCB谷口彰悟が12月23日、大会を振り返った。

 この日、イタリアを代表するファッションブランド「ZEGNA(ゼニア)」のトークショーに参加した谷口は司会のハリー杉山とともにワールドカップでのエピソードを披露した。

「何ものにも代えられないというか、これ以上の経験はないんだろうなと。それくらいの大会でした。やっている時は楽しくてこんなに興奮する試合をなん試合もできて、サッカー選手としてワールドカップを目指して良かったなと実感しました」と語った谷口は、初戦のドイツ戦と第2戦のコスタリカ戦では出番を得られなかったが、第3戦のスペイン戦で先発出場。

 スタメンを知ったのは「2日前の昼食前のミーティングで次のスターティングメンバ―がボードに貼ってあった」と話し、「それを見て、来たぞと。やっと来たと。ただ同時にプレッシャーも相当に感じて、メンバーを見ただけなのに身体が急に重くなる感覚は初めてだったので、まずこのプレッシャーに打ち勝って良い準備をしなくちゃいけないというところから始まりました」と当時の心境を吐露した。
 また「チームの関係性は非常に良かった」と語った谷口は、チーム内で競った卓球やビリヤードでは「卓球は町野(修斗)、ビリヤードは(酒井)宏樹くんが強かった」と明かす場面もあった。

 谷口は先日、筑波大卒業後から9年在籍し、ここ3年はキャプテンも務めた川崎からの退団を「海外クラブへの移籍を前提とした手続き移行のため」として発表。カタールクラブへの移籍が噂れている。

「周りの元チームメイトたちが海外で活躍しているのは刺激になったのでは?」という質問に対しては、「もちろん僕のなかでは大きな刺激になっていますし、自分もチャレンジし続けたいという想いにさせてもらったので、その気持ちを大事にしたい」と説明。

「常にチャレンジしていたい。31歳ですが、サッカー選手ではベテランと言われるような年齢に差し掛かってきていますが、そういう年齢に左右されずにしっかり抗いながら、できることを増やして、成長して、挑戦したいという想いは持ち続けているので、その気持ちを大事にしながら毎日、毎日が勝負の世界なので、そういうところにまたしっかり身を置いて自分の成長のために頑張っていきたいです。チャレンジの1年になると思うので、強い気持ちを持ってやっていきたいです」と締めた。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
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