「中国サッカーの将来が本当に心配だ」J3富山の中国代表MF、“出場ゼロ”で退団に母国メディアが悲嘆!「耐え難い経験」

2022年12月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

「中国サッカーの悲劇ではないだろうか」

一度もピッチに立てずに富山を退団したチェン・ビンビン。※写真は上海海港時代。 (C)Getty Images

 J3のカターレ富山は12月20日、中国代表MFチェン・ビンビンの期限付き移籍期間が満了となり、中国スーパーリーグの上海海港へ復帰することを発表した。

 現在24歳のチェン・ビンビンは、2017 年に上海海港の下部組織からトップチームに昇格したアタッカーで、同クラブでは公式戦81試合出場し、1ゴール・10アシストをマーク。U-23中国代表のキャプテンを務めたほか、2018年には中国代表として2キャップを刻んでいる。だが、富山では一度もピッチには立てず、力を発揮できなかった。

 これを受けて、中国の大手スポーツメディア『新浪体育』は「チェン・ビンビンが半シーズンで出場0試合!元五輪主将が日本の3部から復帰」と題した記事を掲載している。
 
「チェン・ビンビンはこの夏、日本の富山にローンで加入し、海外移籍をスタートさせたが、このローンの経験は彼にとって耐え難いものかもだろう。入団から半年で、一度もベンチから出るチャンスがなく、メンバーに入ることさえ難しかった。ベンチに入ったのは1回だけだった」
 
 同メディアは「このような経験は、元オリンピック代表の主将にとっては間違いなくショッキングであり、彼自身でさえ、海外でのプレーの意義を理解していなかったのかもしれない」と続けている。

「それだけでなく、レンタル中には、チラシ配りなど別の仕事をすることもあった。海外でプレーした24歳のプロ選手は、出場機会を得ることができず、そのようなことをするために派遣されただけだった。中国サッカーの将来は本当に心配だ」

 記事は最後にこう締めくくっている。

「カタールで開催されたワールドカップで、日本と韓国がベスト16に進出したのを見て、私たち中国のファンは他の代表チームを応援することしかできなかった。これは中国サッカーの悲劇ではないだろうか」

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【画像】富山駅周辺でチラシを配るチェン・ビンビン

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