W杯でレバンドフスキのPKを止めたメキシコの守護神オチョア、セリエAのサレルニターナに移籍へ

2022年12月21日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

正守護神セペが故障のため、メキシコの重鎮に白羽の矢

カタールW杯ではレバンドフスキのPKを止めるなど健在ぶりを見せたオチョア。(C)Getty Images

 メキシコ代表のキャプテンとしてカタール・ワールドカップ(W杯)に出場したGKギジェルモ・オチョアが、セリエAのサレルニターナに移籍することが明らかになった。伊紙『Gazzetta dello Sport』や『Corriere dello Sport』、移籍マーケット専門記者のジャンルカ・ディ・マルツィオ、ファブリツィオ・ロマーノらが報じた。

 オチョアは12月22日にイタリアに上陸。サレルニターナと2023年6月までの半年契約を結ぶ予定で、1年の延長オプションも付いているという。22日にメディカルチェックを行なった後に正式契約を結ぶ流れだ。

 サレルニターナの正守護神はルイジ・セペが務めていたが、故障で離脱中。復帰は1月の中~下旬と見られていて、セリエAが再開する1月4日には間に合わない状況だった。そこでオチョアに白羽の矢が立った。サレルニターナ側とオチョア側の交渉はスムーズに進み、月曜の午前中に始まった話合いは、火曜日の午後にまとまったという。
 
 オチョアは1985年生まれの37歳。母国メキシコのクラブ・アメリカでキャリアをスタートさせ、2011~14シーズンにアジャクシオ(フランス)でプレー。14~16シーズンはマラガ、16-17シーズンはグラナダ(いずれもスペイン)に所属し、17~19シーズンのスタンダール・リエージュ(ベルギー)を経て、19年にクラブ・アメリカに復帰。クラブ・アメリカとの契約は22年12月で満了するため、フリーでサレルニターナに加入する。

 メキシコ代表として135キャップを数えるオチョアは、5度のW杯で計11試合に出場した同国きっての重鎮選手。カタール大会ではグループステージのポーランド戦でロベルト・レバンドフスキのPKをストップするなど、その実力は折り紙付きだ。

 2021年の東京五輪にはオーバーエイジで参加し、3位決定戦で日本代表を破って銅メダルを獲得している。

 1月4日に再開するセリエA第16節で、サレルニターナはホームでミランと対戦する。はたしてオチョアは初参戦となるセリエAでどんなパフォーマンスを見せるのだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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