【4年後の日本代表“理想イレブン”】新時代に相応しい守護神誕生に期待! 1トップなら高さのある原大智は重要なオプションに

2022年12月16日 加部 究

ディフェンスラインは有望株が目白押し

スポーツライターの加部氏に訊いた4年後の日本代表“理想イレブン”。(C)SOCCER DIGEST

 日本代表はカタール・ワールドカップで2大会連続のベスト16敗退に終わった。ここから再び、4年後の大舞台に向けて熾烈なメンバー争いが繰り広げられていくが、次のW杯までにA代表へ定着しそうな選手は誰か。スポーツライターの加部究氏に、2026年W杯に臨む日本代表の"理想イレブン"を訊いた。

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 遠藤航、伊東純也、鎌田大地らは4年後も健在ぶりを示し、チームを牽引している可能性が高い。特に森保体制が継続なら代謝は限定的になるはずだが、ここでは期待値を込めて新戦力候補を優先した。

 まずGKは、すんなり1人に絞り切る状況にはないと思うが、鈴木彩艶のポテンシャルの大きさをとった。ただし現状、浦和ではチャンスを与えられていないので、そろそろコンスタントに出場機会を得られるチームでプレーしてほしい。環境に恵まれ開花すれば、ハイボールに強く攻撃の起点にもなれる、新時代に相応しい守護神が誕生しそうだ。
 
 ディフェンスラインは、当然、冨安健洋と板倉滉が軸になるが、今回もメンバー入りした伊藤洋輝を筆頭に、瀬古歩夢、チェイス・アンリ、国内でも藤井陽也、田中隼人らサイズと高水準の技術も備える有望株が目白押しだ。

 シュツットガルトという環境を考えても、大化けの可能性を秘めたチェイス・アンリがスタメンを脅かせるようになれば、冨安を左右のSBに回すこともできてバリエーションの幅が広がる。

 右SBは、今後の抜擢が確実視される菅原由勢が、むしろウイングバックで本領を発揮できそうなほど、攻撃的な仕掛けを得意としているので、従来の酒井宏樹とは別のテイストが加わりそうだ。

 左SBは、カタール大会を故障で棒に振った中山雄太が第一選択肢だが、スピーディなオーバーラップに特長を持つバングーナガンデ佳史扶や畑大雅らが、下から突き上げてくれば層の厚みが出て来る。

 また、FC東京でバングーナガンデのチームメイトなので現実的ではないが、身体が強く闘争心に満ちていて、同じレフティでキックの精度も高い松木玖生にも適性を感じる。現状でボランチのポジション争いは最も熾烈を極めるので、検討してみてほしいオプションだ。
 

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