「僕が知るなかで最低のひとり」クロアチア主将モドリッチがアルゼンチン戦のレフェリーに痛烈なダメ出し!「あのPKで僕らは死んだ」【W杯】

2022年12月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

「メッシが優勝することを願っている」

複雑な心境を明かしたモドリッチ。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 現地時間12月13日、カタール・ワールドカップ(W杯)の準決勝が行なわれ、アルゼンチンが3-0でクロアチアを破り、決勝進出を決めた。

 クロアチアで10番を背負うルカ・モドリッチは、これまでの全試合に先発出場。しかし、さすがに疲労の色が濃く、81分に交代。2大会連続でチームをベスト4に導いた名手に、両国のサポーターが共に拍手を送り、その働きを労った。

 試合後、モドリッチは「敗戦はとても悔しいし、敗けたことは悲しい。だが、メッシがこのワールドカップで優勝することを願っている。彼は史上最高のプレーヤーであり、それに値すると思う」とリスペクトを忘れなかった。

 ただ、この試合を裁いたイタリアのダニエレ・オルサート主審に対しては複雑な胸中を明かしたという。欧州スポーツチャンネル『Eurosport』イタリア版が伝えている。
 
 焦点となっているのが、アルゼンチンに与えられたPKだ。スコアレスで迎えた32分、最終ラインの背後へ抜け出したFWフリアン・アルバレスとGKドミニク・リバコビッチが交錯。この場面で、オルサート主審はVARチェックやオンフィールドレビューもなくアルゼンチンにPKを与えた。だが、その直前にはクロアチアにCKが与えられない場面もあり、モドリッチは一連の流れに疑問を持ったようだ。

「僕らに与えられるはずのコーナーが見逃されたけど、アルゼンチンにPKが与えられるまで、僕らはピッチで楽しい時間を過ごしていた。普段は僕はレフェリーの話をしない主義だけれど、今日はしなければいけない。正直言って、彼(オルサート)が審判を務めた試合は何度か経験があるが、良い思い出がない。僕が知るなかで最低のひとりだ。PKを与えたのは間違いだし、あれで僕らは死んだ。でも、今、言っても何も変わらない。アルゼンチンにはおめでとうと言いたい」

 人格者としても知られるモドリッチがここまでストレートに批判するのは非常に珍しい。準決勝で敗れたクロアチアは、16日に行なわれる3位決定戦でフランス対モロッコの敗者と対戦することになる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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