【日本代表】次期代表監督のベストチョイスは? エンターテインメント性を求めるなら…【W杯】

2022年12月12日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

今、国民の目がサッカーに向いているからこそ

「本田JAPAN」が仮に誕生すれば、話題性は高まるはずだが…。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 カタール・ワールドカップでの日本代表の戦いが終わり、すでに「4年後」についての議論があちこちで聞かれる。サッカーファンの間でなかでも関心が高い話題は、次期代表監督の行方。具体的には、森保監督の続投なるか、だ。

 カタール・ワールドカップでの日本の評価は正直、難しい。ドイツ、スペインとサッカー大国を破った一方で、目標に掲げたベスト8以上には到達していない。試合内容も含め、そのあたりをサッカー協会がどう判断するかで決まりそうな気がする。ただ、日本国内でのお祭りムード、さらに要請があれば「前向きに考える」という森保監督のスタンスも加味すれば、続投濃厚との見方はできる。

 もし続投するなら、今後の強化プランを森保監督自身の声でメディア、サッカーファンに伝えてもらいたい。もちろんそんな義務はないのだが、監督の仕事ぶりを正しく評価するうえでそれが重要な要素になるのは間違いない。

 もっとも、個人的には続投にポジティブな印象を抱いていない。森保監督の仕事ぶりを評価していないわけではなく、ここからサッカー人気を高めるうえでの刺激が足りないと感じるからだ。今回のワールドカップでサッカーに興味を抱いた、いわゆるライト層を今後取り込むうえで、エンターテインメント性は非常に重要になる。
 

 ならば、選考方法も大胆なものにすればいい。ブーイングを覚悟で述べれば、JFA主催の国民投票で代表監督を決めてもいいとさえ思っている。その投票自体も盛り上がるだろうし、そこで選ばれた監督も必然的に注目を集める。そういうやり方で森保監督が当選すれば、おそらく誰も文句を言わないだろう。

 突拍子のない提案に聞こえるかもしれないが、それくらいのことをしないとサッカーブームは訪れない。せっかくカタール・ワールドカップでのベスト16入りで国民の目がサッカーに向いているのだから、このチャンスを活かさない手はないだろう。
 

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