「ファン・ハールは最悪」自身を痛烈批判したディ・マリアと再会へ…蘭指揮官は何を語った?「彼の言葉は残念だが…」【W杯】

2022年12月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

デパイとは「キスをしているよ(笑)」

マンU時代に共闘したファン・ハール監督(左)とディ・マリア(右)。(C)Getty Images

 オランダのルイス・ファン・ハール監督が、現地時間12月9日に行なわれるカタール・ワールドカップ(W杯)の準々決勝、アルゼンチン戦を前に会見に出席。因縁のアンヘル・ディ・マリアについて語った。米スポーツチャンネル『ESPN』が伝えている。

 同い年のリオネル・メッシと共にアルゼンチンを牽引するディ・マリアは、マンチェスター・ユナイテッド時代に、当時同クラブを率いていたファン・ハール監督と共闘。しかし、良好な関係とは程遠く、母国メディア『TyC Sports』で「マンチェスターでの僕の問題は監督だった。ファン・ハールは僕のキャリアの中で最悪だった」と語っていた。

 自身をバッサリ切り捨てた教え子との再会に注目が集まるなか、71歳の名将は「アンヘル・ディ・マリアは本当に良い選手だ。マンチェスターにいた際、彼は個人的な問題(家に強盗に侵入されるなど)を抱えていて、その件が彼のフィットネスに影響を与えたんだ」と同情の姿勢を見せつつ、こう訴えた。

「私が最悪だなんて、彼はそんなことを言う数少ない選手の1人だ。彼の言葉は残念だが、それが現実なんだ。監督はいつもいい結果になるとは限らない決断をしなければならない」
【W杯PHOTO】まさにスタジアムの華! 現地入りしたワールドクラスたちの妻、恋人、パートナーら"WAGs"を一挙紹介!
 会見にはオランダ代表のエースで、同じく元ユナイテッドのメンフィス・デパイも出席。今でこそ"相思相愛"なものの、この28歳ともちょっとした因縁があるようだ。2015-16シーズンのFAカップ決勝で、自身が下した決断を振り返った。

「メンフィスも(マンチェスターで)プレーしていた。そして今日は、口と口を合わせてキスをしているよ(笑)。今ここではそんな行為はしないけどね。でも私は、メンフィスを決勝戦に出場させなかった、それはナイスではない。間違った判断だったかもしれないが、今私たちがお互いにどのように対処しているかを見てくれよ!」

 対するデパイは、指揮官のスタイルを問われ、「僕らの監督は個性的でユーモアのセンスがあり、みんなそれを評価している」と回答。絶大な信頼を明かした。

「僕らはまだ1試合も負けていないし、彼が来てからチームの規律が引き締まっている。トーナメントでは重要な要素だ。彼のビジョン、キャラクターは誰もが知っているし、それがチームを作る上で最大の資質だ。とても明晰な監督で、自分にとって明確なビジョンを持っていて、それをきっちりとグループに伝えてくれるんだ」

 ファン・ハール監督は今大会をもっての勇退が決まっている。オレンジ軍団は、オランダサッカー界きってのレジェンドを最高の形で送り出せるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【W杯PHOTO】現地カタールで日本代表を応援する麗しき「美女サポーター」たちを一挙紹介!

【W杯PHOTO】ワールドクラスの美女サポーターずらり! スタジアムを華やかに彩る麗しきファン厳選ショット!
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事