「日本にはないものを持っていた」モドリッチが明かしたクロアチアと森保Jの“違い”とは?「向こうは止まらない車のようだったけど…」【W杯】

2022年12月08日 リカルド・セティオン

「今日が代表として最後の日になるかもしれない」と思いながら…

日本戦で勝負を分けたポイントについて語ったモドリッチ。(C)Getty Images

 日本代表がクロアチアにPK戦の末に敗れた一戦を取材した。

 ゲーム後、クロアチア代表の選手たちから話を訊くことができた。キャプテンを務めるルカ・モドリッチもそのひとりだ。

「今日が代表としての最後の日になるかもしれない。ずっとそう思いながらプレーしていた」
 
 そう切り出した大黒柱は「クロアチアはベストからは程遠い出来だったけど、僕たちは日本にはないものを持っていた。それは『経験からくる冷静さ』だ」と語っている。

「僕たちは前半の最後に0-1にされた時も、絶対に覆せると信じて慌てなかった。(イバン・ペリシッチの)同点ゴールはその経験と冷静さから生まれたんだ」

 37歳のMFは「向こうは止まらない車のように走り続けていたが、早いうちに同点にされたことで徐々に冷静さを欠いていった」と続け、最後にこう締めくくった。

「だけど、とにかく日本はリスペクトに値するチームだった」

取材・文●リカルド・セティオン
翻訳●利根川晶子

【著者プロフィール】
リカルド・セティオン(Ricardo SETYON)/ブラジル・サンパウロ出身のフリージャーナリスト。8か国語を操り、世界のサッカーの生の現場を取材して回る。FIFAの役員も長らく勤め、ジーコ、ドゥンガ、カフーなど元選手の知己も多い。現在はスポーツ運営学、心理学の教授としても大学で教鞭をとる。

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