なぜ同点弾を決めたクロアチアの名手は、PK戦後に歓喜の輪へ加わらなかったのか。茫然とする谷口と遠藤の元へ向かった理由【W杯】

2022年12月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

「難しくなるのはわかっていた」

PK戦勝利の瞬間、ペリシッチ(4番)が向かった先は…。(C)Getty Images

 現地時間12月5日に開催されたカタール・ワールドカップの決勝トーナメント1回戦で、日本代表は前回準優勝のクロアチアと対戦。延長戦を含む120分間で1-1と決着がつかず、PK戦で1-3と敗れた。

 4人目のマリオ・パシャリッチが蹴ったPKが決まった瞬間、クロアチアの選手たちは3本のキックを止めたGKドミニク・リバコビッチに駆け寄り、喜びを爆発させた。

 そんななか、茫然と立ちすくむ谷口彰悟と遠藤航の元へと駆け寄り、声を掛けた選手がいた。55分に見事なヘッドで同点ゴールを叩き込んだイバン・ペリシッチだ。
 
【動画】強烈なヘッドで同点ゴールを叩き込んだペリシッチ

 インテル時代は長友佑都と共闘し、現在はトッテナムでプレーする名手は、その行動についてこう語っている。母国メディア『SPORTNET』が伝えた。

「彼らはよく戦ったが、落胆していた。試合の最後に彼らを慰め、手を差し伸べて励ますのは普通のことだ。 これはフットボールと人生の一部なんだ」

 33歳のアタッカーは「ドイツとスペインを破った良いチームとの対戦が難しくなるのはわかっていた。僕たちはうまくプレーし、準々決勝進出に値した」と続けている。

 日本を破ったクロアチアは、ベスト4進出を懸けてブラジルと相まみえる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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