「三笘は周りが見えすぎていた」元日本代表MFがクロアチア戦出場の森保ジャパン全16選手を独自採点!「PK戦の分析はどこまで?」【W杯】

2022年12月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

「遠藤は鬼神のごとくピッチ中央で闘い抜いた」

今大会初先発を飾った富安(右)。「素晴らしいカバー範囲で影響を与えた」と高評価。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 カタール・ワールドカップの決勝トーナメント1回戦で、日本代表はクロアチアに1-1からのPK戦の末に敗北。悲願のベスト8進出を果たせなかった。

 今大会では現地カタールに足を運んで、日本代表のグループステージを観戦した元日本代表MF、橋本英郎が、連載コラム「現役の眼」の特別版としてクロアチア戦を論評。試合に出場した全16選手と森保一監督の採点&寸評を担当してくれた。

 目利きの男が見た、森保ジャパン"最後の闘い"とはどのようなものだったのか。以下の通りだ。

【先発メンバー】
GK
権田修一 7
「失点はノーチャンス。他のプレーは安全策を取る部分(ゴールキックを蹴る)と、クロスにはチャレンジするというバランスも抜群。安定感を感じさせた。その流れもあって、PK戦でも相手のシュートと同方向に飛べるタイミングもあり、プレッシャーを掛け続ける。一本のミスを誘った」

DF
冨安健洋 6.5
「同点とされた場面では、伊東のマークのカバーができなかったが、他のプレーでは上手くカバーしていた。吉田のカバー、伊東のカバー、中盤のミスのカバーと、素晴らしいカバー範囲で影響を与えた」

吉田麻也 6.5
「難しいポイントだったのが失点場面。マークの受け渡しを冨安からできれば、瞬間的なものだった。あとはゴールを死守。PKは運。ただ、キーパーの飛び方はどれも同じだったので、高さを出したキックが必要だったようには感じた」

谷口彰悟 6.5
「ポゼッションで優位性を作るところは、スペイン戦同様に抜群。守備でも高い相手に負けながらでも競り合い続けた」
 
MF
伊東純也 6.5
「前半はチャンスを多く作り、1対1でも優位性を保っていた。クロスボールで狙われた部分もあったが、常に身体を張って粘り続けた」

長友佑都 6(63分OUT)
「守備面での綻びはなし。攻撃でチャンスの形になる局面が多かったが、良い選択を取れなかった印象」

守田英正 6(105分OUT)
「持ち前のボール奪取はできた部分もあったが、ゲームをコントロールするという面では貢献し切れなかった」

遠藤 航 7
「ボール奪取は圧巻。サイドのカバーまでしていた。怪我明けとはまったく思えない、鬼神のごとくピッチ中央で闘い抜いた」

堂安 律 6(86分OUT)
「守備、ポゼッションでの貢献はあったが、決定的な仕事を披露するには至らなかった」

鎌田大地 6(74分OUT)
「ゴール前でチャンスがあっただけに、結果を残してほしかった。守備時も目の前からのクロスから失点を許してしまった」

FW
前田大然 7(63分OUT)
「変わらず前線で追う姿は仲間に勇気を与えた。ご褒美でしっかりゴールも決めた。ポストプレー時に落ち着いてダイレクトでパスを出さず、キープかボールを運べばさらに凄みが増すはずだった」

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