スペイン人記者が森保Jのコスタリカ戦出場全選手を採点! 軒並み低評価のなか“7.5”で最高点は?「最大の武器」【W杯】

2022年11月29日 アルベルト・モレン

「4点」で最低点は…

コスタリカに敗れた森保ジャパン。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 森保ジャパンはカタール・ワールドカップの第2戦で、コスタリカと対戦し、0-1で敗れた。第3戦で対戦するスペインの記者は、日本選手のパフォーマンスをどう見たのか。試合分析に長けたアルベルト・モレン記者に採点してもらった。

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【GK】
権田修一 4
ドイツ戦よりも仕事量が少なかった中、お粗末な対応で痛恨の失点を招いた。ポジショニングが高すぎて、サイドステップを踏まずにジャンプしてしまい、ゴールマウスをカバーすることも、横っ飛びでシュートを弾くために必要なパワーを指先まで伝えることもできなかった。

【DF】
山根視来 5
森保監督はドイツ戦から先発5人を入れ替えてきたが、その新たに起用された1人。堂安の中に絞る動きに呼応して、右サイドを駆け上がり、ビルドアップの出口になった。逆サイドの長友や伊藤に比べて、攻撃面での貢献度は高かったが、ボールを持った時のプレーにやや大胆さを欠き、好機を演出するまでには至らなった。

板倉滉 5.5
ビルドアップ時に長友、吉田とともに最終ラインを形成し、中心的役割を担った。ボールを持っていない局面では、インターセプトを狙う際にポジショニングや判断のミスを犯す場面もあったが、吉田のカバーリングで事なきを得た。

吉田麻也 4.5
ブロック&カバーで防波堤として機能。ドイツ戦に続き、CB陣の中で最高の輝きを放っていたが、失点に絡むパスミスを犯し、大幅な減点対象に。結果的に日本の敗戦を決定的なものにするプレーとなった。

長友佑都 4.5
攻撃時にSBとCBのどちらの役割を担っているのか終始曖昧なままだった。守備面で難しい対応に迫られる場面はほとんどなかったが、ボールを保持しても相手の脅威になれず、ハーフタイムで交代となった。
 
【MF】
遠藤 航 5.5
中盤で持ち前の運動量や球際の強さを発揮したが、日本が能動的に攻め続けなければならない試合で、センターサークル付近で孤立する場面が多く、パスによって優位性を作り出すのに苦労した。

守田英正 4.5
遠藤とともにダブルボランチの一角を担った。ドイツ戦の田中よりも高い位置のポジションを取り、左右にパスを散らそうとしたが、正確性とスピードを欠いて、攻撃のかじ取り役にはなれなかった。

堂安 律 5
後方の山根が右サイドを一手に引き受ける中、与えられた役割はゴール前に顔を出して、上田との連携で相手DFの注意を引きつけるというものだった。ただそのカットインする際のスプリントに爆発性を欠き、相手の守備網をこじ開けることはできなかった。

鎌田大地 4.5
他の選手が軒並みボールを保持しても消極的な姿勢に終始する中で、唯一相手守備網を破る縦パスを前線へ供給しようとしたが、肝心の精度を欠いた。

相馬勇紀 5
前半は左サイドから、後半は右にポジションを移して攻撃を活性化したが、パスの精度、フリーランニングの加速力を欠いたのは他の選手と同様だ。攻撃に深みをもたらすことはできなかった。

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