【J1速報】パトリック、倉田、倉田! G大阪が仙台を下して年間3位に浮上

2015年10月25日 サッカーダイジェスト編集部

効果的に加点したG大阪に対して、仙台はホーム最終戦で意地を見せられず。

2得点をあげてヒーローとなった倉田(11)。オフ・ザ・ボールの動きも素晴らしく、まさに仙台の”脅威”となり続けた。(C) J.LEAGUE PHOTOS

 J1リーグ第2ステージ・15節の仙台対G大阪が10月25日、ユアテックスタジアム仙台で行なわれた。

【J1 PHOTOハイライト】2ndステージ・15節
 
 前日に松本が鳥栖に敗れてJ1残留を決めた仙台だったが、チャンピオンシップ出場を目指すG大阪に1-3で敗れた。
 
 今節がホーム最終戦となる仙台は、G大阪のテンポの良いパス回しと最前線に陣取るパトリックを狙ったボールに苦しみ、序盤から劣勢を強いられる。それでも最初に決定機を迎えたのは仙台だった。15分に敵陣ペナルティエリア近くでワンタッチでパスをつなぎ、最後は梁が右足でシュート。しかしこれはポストに弾かれてしまう。
 
 するとG大阪も18分にチャンスを創出。ワンツーから得点ランキングで2位につける宇佐美が際どいシュートを放つ。さらに攻勢をかけるG大阪は、21分に試合を動かした。宇佐美がヒールで落としたボールにパトリックが走り込んで右足を一閃。大きな先制点を手にした。
 
 その後も圧倒的にボールを支配するG大阪に対して、有効な手を打てない仙台は攻めては単発で終わってしまい、守ってもプレスをいなされてしまうが、仙台の強みであるセットプレーから同点弾が生まれる。34分、右CKにR・ロペスが飛び込んでヘディングシュートを突き刺した。
 
 しかし、年間3位へ勝点3が必須のG大阪は阿部のパスに抜け出した倉田が36分に冷静にゴールネットを揺らし、すぐさま勝ち越し。シーソーゲームの様相を呈した展開で、地力を見せつけたG大阪の1点リードで前半は終了した。
 
 両チームとも交代カードを切らずに後半がスタート。前半同様に仙台はセカンドボールの奪取に苦しんで、守備に奔走する時間が続く。55分あたりから攻撃の時間は増えるものの、「持たされている」印象が強く、時折G大阪が見せるカウンターの対処に苦慮した。
 
 62分には、試合を決定付ける1点をG大阪が手にする。パトリックとのワンツーで抜け出した宇佐美のクロスは、一度は弾かれたものの、こぼれ球に反応した倉田がこの日2点目となるゴールをマーク。
 
 その後のG大阪は自陣でしっかりとブロックを組み、それまで以上に手堅いサッカーを披露。だが、単に守っているだけでなく、時折カウンターで仙台に脅威を与えた。
 
 そして、スコアはそのまま動かずにタイムアップ。ACLの疲れも見せずにG大阪が横綱相撲で仙台を寄り切り、アウェーで勝点3を獲得し、年間3位に浮上。一方の仙台は、駆けつけた2万人近いサポーターに結果でも内容でも良いものを見せられず、今季リーグ戦のホーム最終戦を終えた。
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