「サポートしないなら家にいろ」6失点大敗で批判…日本でも指揮を執ったイラン監督が怒り!「勝っている時だけ応援するファンはいらない」【W杯】

2022年11月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

「どうしてここに来てチームに反発するんだ」

かつて名古屋も指揮したイランのケイロス監督。(C)Getty Images

 11月21日、イラン代表はカタール・ワールドカップ初戦でイングランド代表に2-6と大敗した。イランのカルロス・ケイロス監督は試合後、選手たちへの扱いに不満を表している。ピッチ外の問題を巡る影響を懸念しているようだ。米スポーツチャンネル『ESPN』が報じた。

 イラン代表の一部選手は、先般からの同国における人権問題への対応を巡って批判を浴びてきた。イングランド戦ではイランのスタメン選手全員が国歌を歌うことを拒んだことが報じられている。

 選手たちが政治的な要素も絡んでブーイングを浴びたことで、ケイロス監督は「2014年大会も2018年大会もファンから完全にサポートしてもらった。だが今日は見たとおりだ」と話した。

「すでにここに来ているファンは、チームをサポートするか、そうでなければ家にいるべきだ。どうしてここに来てチームに反発するんだ。彼らは不要だ。家に残っているほうがずっと良い。勝っているときだけチームを応援するファンはいらない。選手は戦っているときにそういうことを感じるんだ」
 
 その後、ケイロス監督は会見で「もちろん、スタジアムの全イラン人を歓迎する。チームに満足したり、批判する権利がある。それは問題ではないよ。サッカーに関することだけじゃない問題でチームを邪魔しに来る人たちは歓迎しない。選手たちはただのサッカー選手だからだ」と説明している。

「彼らは国を代表している。選手たちの夢はひとつ。サッカーをすることだ。このタイミングでワールドカップがあるのは彼らのせいではない」

「ここ数日、選手たちがどう過ごしたか、想像すらできないだろう。彼らはサッカーをしたいだけなんだよ。サッカー選手として自分を表現したいだけだからだ。何をしても、何を言っても、彼らのことを叩きのめそうとする。彼らの願いはひとつだけだ。国を代表し、国民のためにプレーすることだ」

 ワールドカップは世界最大のサッカーの祭典だ。まずは、その舞台を夢見て努力してきた選手たちが、思う存分に力を発揮できる環境であってほしいが…。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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