J１リーグ第２ステージ・15節の甲府対広島が10月24日、山梨中銀スタジアムで行なわれ、第２ステージ首位の広島が、ドウグラス、清水のゴールにより２-０で勝利。湘南に敗れた２位鹿島と勝点３差の勝点34とし首位をキープした。また、他会場の結果により、甲府は３季連続のJ１残留を決めている。
 
【J１ PHOTOハイライト】２ndステージ・15節

　引き分け以上で残留が決まる甲府は、立ち上がりから守備に重心を置き、両WBが最終ラインに吸収された５バックを形成。広島にあえてボールを保持させながら、カウンターからチャンスを窺う戦いを選択する。
 
　しかしこれが裏目となり、15分に広島が幸先よく先制に成功する。左サイドでボールを受けた清水のクロスに、ドウグラスがダイレクトボレーで合わせたシュートがゴール右隅に突き刺さった。
 
　これで前に出ざるを得なくなった甲府だが、前線のバレーにボールを集めるもパスがつながらずチャンスを作れない。すると、広島のしたたかな試合運びが目立つようになり、30分にはミキッチの右クロスを起点に、最後は清水の今季初ゴールでリードを２点に広げ前半を折り返す。
 
　なんとか１点を返したいホームチームは後半早々、左サイドの高い位置でボールを受けた阿部翔からバレーへつながり、シュートを放つがGKの正面へ。さらに、スピードが魅力の伊東を投入するなど、積極的に交代カードを切りながら状況打開を試みるもゴールが遠い。
 
　前半とは打って変わって攻勢を仕掛け、広島よりも多くのチャンスを創出。最後まで死力を尽くしてゴールに迫ったが、スコアは動かず試合は終了。連勝を飾った広島は、第２ステージ制覇へ前進する勝利となった。