「ドイツのサッカーから学ぶことは多い」フランクフルトに逆転勝利のG大阪・松田監督が語った、ブンデスチームと対戦した意義

2022年11月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

「連続失点をしなかったのが良かった」

試合後にフランクフルトの印象を語った松田監督。写真:鈴木颯太朗

 11月19日、ガンバ大阪は、日本ツアー中のアイントラハト・フランクフルトとパナソニックスタジアム吹田で対戦。2-1の逆転勝利で今シーズン最後の試合を終えた。

 38分に自陣でパスを奪われて先制を許したものの、81分に途中出場の山見大登が自ら獲得したPKを決めると、87分に山本悠樹が右足ミドルで逆転弾を叩き込んだ。

 試合後、松田浩監督は「今シーズンの最後、親善試合とはいえ、勝利で締めくくれたということが嬉しかった。選手たちのハードワークに感謝している」と振り返った。

「前半からアグレッシブに戦おうと思っていた。フランクフルトさんは、今日の先発は来日したなかでのベストメンバーかなと感じていた。やはり、個々のパワーと言う面で難しいなという試合になった。失点もミスからのもので、相手の決め切る力というものを体感した。失点後の5分で追加点を奪われていたら、違う展開になっていたと思う。

 ただ、連続失点をせずに終えられて、後半メンバーを変えて、力を見せてくれた。逆転して勝利というのは、サポーターの皆さんに感謝の意味を表わす意味で、非常に良い試合になった」
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 また、ドイツ1部チームとの対戦を「ただの経験にして、忘れてしまわないようにしてほしい」と選手たちに要求した。

「やはりフィジカルの強さ、速さはドイツのチームだと感じた。セカンドボールもほとんど拾えない。そこを攻略するには日本人の良さの総力、複数の人間で対応するしかない。それに、こういう差は経験しないと分からない。貴重な機会をうすっぺらい経験で終えるか、今後に活かすかは彼ら次第。意識高く戦ってくれたと信じている。

 ドイツのサッカーはゴールを目指すプレー。ダイレクトプレーもポゼッションも優先すべきはそこにある。日本サッカーは逆に、そこが弱いように感じる。チャンスのときにゴールを目指すプレーから、学ぶことは多い」

 今シーズンのG大阪は残留争いに苦しみ、15位と低迷。J2降格が現実味を帯びた時期もあった。そんななかで迎えた"今季最終試合"の勝利は、来シーズンを戦う選手たちの糧になるはずだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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