釜本邦茂氏が、小学生を熱血指導! 「KAMAMOTO Football Festival in 大分」レポート

2022年11月02日 高校・ユース・その他

10月16日、大分県別府市 、実相寺サッカー競技場で開催された。

子どもたちの成長、将来のため熱血指導を続ける釜本さん。熱い思いは伝わったはずだ ●写真 三ケ田将弘

サッカー界のレジェンド 釜本邦茂氏による、小学生を対象としたサッカー教室「KAMAMOTO Football Festival」が10月16日、大分県別府市で開催された。元日本代表MF福西崇史氏もサポートに駆けつけたイベントをレポートする。

協力●一般社団法人 大分県サッカー協会、別府市サッカー協会
取材・文・写真●三ケ田将弘

 株式会社スリーボンドは社会・地域貢献活動の一環として、サッカー教室の「KAMAMOTO Football Festival」を主催している。2017年から釜本邦茂さんと一緒に全国を回っており、今年は4会場で開催。その4回目が、大分県内で行なわれた。
   涼しさを感じる日となり、集まった1年生から6年生までの小学生は元気に身体を動かした。開会式で釜本さんが紹介される際、「メキシコオリンピック(1968年)で7得点を挙げて得点王になりました」とアナウンスされると、子どもたちは目を輝かせながら話に聞き入った。
   最初はセンターサークルに全員が集まり、ぶつからないように細かいタッチのドリブルからスタート。続いて、ペアを作ってのパス練習を行なった。釜本さんは、ドリブルの際には「自分の身体からボールを離さないように、常に周りにいる人を見て意識して」と話し、パス練習では「軸足を狙ったところに向け、正確にボールを蹴る。パスすることに集中することが大切だ」と子どもたちに教えた。
 特別講師の福西崇史さんは、シュート練習で実演を披露。右足のミドルシュートがゴールネットに突き刺さると、驚きの声が上がった。福西さんは「シュートのチャンスは沢山ない。気持ちを込めて」と話すと、子どもたちの目は真剣になった。
 そして、釜本さんと福西さんが、強く正確にシュートを打つコツを伝授した。福西さんはシュートを見ながら「軸足はボールの横。身体をゴールに向けてしっかりとボールを蹴る」と伝えると、すぐにコツをつかんだ様子だった。
  各学年に分かれたリフティング対決の後には福西さんとスタッフが小学生のチームに加わったスペシャルマッチ。
 試合では巧みな足さばきでゲームメイクする福西さん。ボールを持った子どもには「ボールが来たら何をするか考える。もっと周りを見て」と指導。緩急を入れたドリブルからのループシュートに会場は目を奪われていた。元気あふれて過ごした濃密な4時間。釜本さんは「学んだことを沢山練習して、将来日本を代表する選手になってもらいたい。成長が楽しみ」と優しく訴えた。元日本代表の講師陣の教えは、子どもたちの自信につながったはずだ。
 

 

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