【G大阪】J1通算500試合出場の遠藤保仁が「楢崎越え」を誓う。「フリューゲルス時代の先輩に負けないように頑張る」

2015年10月17日

「長沢だけに合わせた」のコメントに滲み出たキックへの自信。

J1通算500試合出場を達成した遠藤は、2得点に絡んでメモリアルマッチに華を添えた。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

 
 これぞキックの名手というアシストだった。
 
 G大阪が1点リードで迎えた59分、セットプレーのキッカーは遠藤保仁。浦和のエリア付近で両軍が入り乱れるなか、背番号7の正確無比なパスから途中出場の長沢駿が頭で合わせた。結果的にこれが決勝弾となり、G大阪は2-1で勝利を収めたのだ。
 
 この試合でJ1通算500試合出場を飾った遠藤は、FKの場面についてこう振り返る。
 
「フェイントをかけた時の状況で決めようと思っていたので、(事前には)なにも考えていなかった。一回フェイントをかけた時に、長沢の動きも見えた。ちょうど良い角度とスピードで入って来たので、あれは長沢だけに合わせて蹴った。1点目同様、多分、(長沢が)触らなくても入っていたと思う。あれだけ高い選手がいるとターゲットにもしやすい」
 
「長沢だけに合わせた」「触らなくても入っていたと思う」の言葉に、キックへの自信とベテランの矜持が滲み出ていた。
 
 浦和戦ではパトリックや倉田秋を出場停止で欠き、遠藤はトップ下でフル出場。「今までもやっていたので、特に問題はなかった」と序盤からチャンスに絡み、開始7分には阿部浩之のクロスに飛び込むと、直接触りこそしなかったが、ボールはそのままゴール左隅へ。ボランチからトップ下にポジションを変えても、状況を見極める判断力と急所を見抜く嗅覚は群を抜いていた。
 
 終わって見れば、遠藤は全2得点に絡む活躍で勝利に貢献。自らのメモリアルマッチに花を添える形となった。

次ページJ1通算100得点まであと2ゴールも「まずはチームの勝利が第一」(遠藤)。

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