Jリーグは10月30日、J１参入プレーオフ１回戦の２試合を開催。えがお健康スタジアムでは、ロアッソ熊本対大分トリニータの九州ダービーが行なわれ、２－２のドロー決着。この結果、J２年間順位上位の熊本が２回戦へ駒を進めた。

　J２リーグの全日程を終え、J１昇格を懸けたトーナメントがついに幕を開けた。１回戦では、過去最高の４位でフィニッシュした熊本が、ホームに５位の大分を迎えた。

　一発勝負の一戦は、開始20秒で大分が幸先よく先制した。弓場将輝がドリブルでペナルティエリア左に進入し、ゴール前にラストパスを供給。混戦の中からファーサイドに流れたボールを、伊佐耕平が倒れながら右足で押し込み、ネットを揺らした。

　早くもビハインドを負った熊本は、徐々にリズムを掴み、攻勢に出る。23分、左サイドからのクロスにフリーで合わせたイヨハ理ヘンリーのシュートはGK高木駿に阻まれ、37分の杉山直宏のシュートも相手DFのブロックに遭い、得点に至らなかった。
 

　後半も熊本が猛攻を仕掛ける。押し込む展開のなか、58分、最終ラインからのロングボールに抜け出した坂本亘基の放ったシュートは、威力が足らず、GKに回収される。大分は64分、増山朝陽が遠い位置からミドルシュートを放つも、ゴール上に外れた。

　それでも熊本は終盤の87分に坂本が同点弾。さらに90＋２分には、粟飯原尚平が逆転ゴールを挙げる。90＋８分にペレイラに決められ、同点に追いつかれ、２－２で決着も、年間順位で上回る熊本が２回戦進出を決めた。

　熊本は11月６日に２回戦で、現在、他会場で行なわれているファジアーノ岡山対モンテディオ山形の勝利チームと対戦する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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