酒井宏樹は「トライしようとした結果」。浦和レッズが完敗の横浜戦で挑んだ3バックとマンツーマンディフェンスに選手の手応えは?

2022年10月30日 野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

岩尾は「この守り方をする上で練習も必要」

酒井はCBの一角として奮闘した。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[J1第33節]横浜4-1浦和/10月29日/日産スタジアム

 浦和レッズは10月29日のJ1リーグ第33節で横浜F・マリノスと対戦。1-4の完敗を喫した。前節までは2戦続けて4-4-2、それ以前は主に4-2-3-1を採用してきたが、首位チームを相手にしたこの日は3-4-2-1のフォーメーションを選択した。

 試合後に取材に応じたリカルド・ロドリゲス監督はシステム変更の意図を、前回横浜と対戦した5月のJ1第11節(3-3)において、4バックでの対応が難しかったためと説明。前からのディフェンスで、1対1で"はめて"ボールを奪う狙いがあったと明かした。

 勝点3にはつながらなかったが、ピッチに立った選手はどう感じていたのか。

 3バックの右を務めた酒井宏樹は「何も言い訳はしない」とした上で、「守る範囲が広すぎた。あれでは、質どうこうではない」としつつ「トライしようとした結果。遂行できなかったのは自分」と受け止めた。
 
 一方、酒井とともに3バックを形成した岩波拓也は、横浜の攻撃力の高さから1失点の可能性はあったが、前半の2失点目は「甘さが出た」と悔やむ。「あの戦術を取るならば、大事なのは1対1の局面」だと指摘した。

 また、ボランチの一角でプレーした伊藤敦樹は、「個の力で相手の方が上回っている回数が多かった」と振り返り、「個の部分で負けていたら、どんなに前から行っても相手に崩されてしまう」と反省を口にしている。

 さらに伊藤とボランチを組んだ岩尾憲は「この守備の仕方が成熟していない。選手間でも、まだ一瞬クエスチョンがよぎって出足が遅れる」と分析して、「この守り方をする上で練習も必要」と課題に言及した。

 3バックとマンツーマンディフェンスは、はたして浦和の新たな武器となるか。11月5日の今季最終戦では、ホームでアビスパ福岡と対戦。その先には、2月にACL決勝を控えている。

取材・文●野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

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