感動的な語りが話題となっている。

　Jリーグ公式YouTubeは10月23日、「渡部博文、現役引退のスピーチをノーカットで」と題して、今季限りでピッチを去るDFのメッセージを公開した。

　渡部は柏レイソルや栃木SC、ベガルタ仙台、ヴィッセル神戸を経て2021年にレノファ山口に加入。今季は34試合出場で１得点、通算ではJ１で183試合に出場して11得点、そしてJ２では111試合出場で７得点をマークした。

　現役ラストマッチだった23日のJ２第42節・ジェフ千葉戦（１－３）ではフル出場を果たし、試合後に行なわれたセレモニーであいさつに立った。

　35歳の渡部は、引退を決意した理由を目の状態の悪化にあったと告白。思わぬ形で現役生活の終焉を迎えたが、サッカーを通じて辛い出来事を好転できると学んだと述べて、次のように呼びかけた。
 

「悩みを抱えている方や、一歩踏み出せず不安を抱えている方たちには、僕も来年ゼロからのスタートになるので『一緒にチャレンジしよう』という言葉をかけたい」

　この様子を収めた動画を見たフォロワーや、過去に在籍したチームのファン・サポーターからは感謝のメッセージが続々と到着。「素晴らしい感動するスピーチありがとうございます！！ 元気付けられました」「さすがサッカー人。サッカーの試合も『ピンチとチャンスは紙一重』ですね」「プレースタイルその通りの誠実な選手やったよね。きっといい指導者になりそう」といった声が寄せられた。

　最終ラインでチームを支え続けた渡部は、ファン・サポーターを勇気づける言葉を残し、新たなステージへと旅立つ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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