「“エース封じ”だけではレギュラーを取り戻せない」冨安健洋の課題を英国人記者が指摘【現地発】

2022年10月23日 スティーブ・マッケンジー

189センチの長身であるガクポを空中戦で完全に制圧

ELのPSV戦で敵のキーマンであるガクポを封じた冨安。(C)Getty Images

 エリザベス女王の崩御により延期となっていたアーセナル対PSVのヨーロッパリーグ(EL)の第2節は、木曜の18時という珍しい時間帯に行なわれた。

 このELが主戦場となっているトミヤス(冨安健洋)は右SBで先発。ミケル・アルテタ監督は、リバプール戦と同じ守備戦術を採用した。ヨーロッパの主要リーグで最もゴールを量産しているひとりであるPSVのコディ・ガクポと対峙させたのだ。

 リバプール戦では、トミヤスを左SBに置いてモハメド・サラーのマーク役に据え、大きな効果を上げた。どうやらこの日本代表DFは"エースキラー"が適しているようだ。またも相手のキーマンを無力化してみせた。
 
 189センチの長身であるガクポを空中戦で完全に制圧。地上戦でも上手くコントロールをし、"欧州で最もホットな男"が平凡な選手にさえ見えた。

 ただ、定位置奪還に向けて、もっと攻撃面で貢献してほしかった。たしかにグラニト・ジャカの決勝点をアシストしたが、彼ならもう少しできるはずだ。そこで右SBのレギュラーであるベン・ホワイトとの差を出していかなければならない。

 アーセナルは好調で、他の選手も状態は良い。"エース封じ"だけではレギュラーは取り戻せないと私は考えている。

取材・文●スティーブ・マッケンジー(サッカーダイジェスト・ヨーロッパ)

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