【J1展望】2ndステージ・14節|FC東京-湘南|先手必勝のスタンスで主導権を握るのは? 湘南は「太田対策」として古林をシャドーでテスト

2015年10月15日 サッカーダイジェスト編集部

FC東京――湘南の足を止める意味で、注目は上昇株の橋本。

故障者/FC東京=権田、圍、梶山、石川、佐々木 湘南=梶川
出場停止/FC東京=なし 湘南=なし

J1リーグ2ndステージ・14
FC東京-湘南ベルマーレ
10月17日(土)/14:00/味の素スタジアム
 
FC東京
2ndステージ成績(13節終了時):3位 勝点24 7勝3分3敗 16得点・9失点
年間成績(30試合終了時):3位 勝点59 18勝5分7敗 40得点・27失点
 
【最新チーム事情】
●代表活動から合流したCBの森重は、イラン戦から中3日で臨む湘南戦に先発予定。
●4-3-1-2システムでの右インサイドハーフは頭角を現わしてきた橋本が有力も、ベテラン・羽生という選択肢もある。
●2トップは前節に続き、好調を維持する前田と東のコンビで決まりか。
 
【担当記者の視点】
 前節は、これぞ"カテナッチョ"という戦い方で難敵・広島を1-0と撃破。残り4試合で第2ステージ、年間成績とも3位と、チャンピオンシップへの道が見えてきた。チームの雰囲気は上々で、湘南とのホームゲームに向けて士気は高い。
 
 なにより心強いのは安定した守備で、第2ステージでの9失点はもちろん18チーム中最少の成績。代表帰りの森重も気持ちに張りがあり、彼の周りを固める徳永、丸山、太田もコンディションは良好。
 
 GKのV・アブラモフは連係にこそ不安はあるが、シュートやクロスの処理で目立ったミスはない。なんらかのアクシデントに見舞われなければ、大崩れする気配はなさそうだ。
 
 一方の前線では前田が上り調子。「遼一さんとホットラインを築きたい」という左SB・太田とのコンビネーションは日増しに磨かれており、湘南戦でもこのベテランストライカーには期待が持てる。
 
 湘南の足を止める意味では、中盤の働きも肝になる。注目は、ここにきてスタメンの座を奪い取りそうな橋本だ。熊本から復帰した今季は、第2ステージに入って出番を増やしており、惜しみないハードワークと絶妙なポジショニングで攻守に貢献している。
 
 広島に勝った勢いを持ち込めれば、負ける相手ではない。怖いのは、油断だろう。フワッとしたスタンスで試合に入ると痛い目に遭う恐れはあるだけに、立ち上がりの失点は避けたい。追う展開は苦手としているので、勝利への鍵はやはり先制点だ。

次ページ湘南――大事を取っていた遠藤の先発復帰が濃厚。

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