「彼は本当に愛された」「忘れがたい数多の記憶」中村俊輔の引退報道に海外メディアから賛辞&惜別エールが続々!

2022年10月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

スコットランド、イタリア、スペインの地元メディアが反応

欧州では8年間を3か国でプレー。セルティック時代はCLでも特大のインパクトを残した。(C)Getty Images

 横浜FCの元日本代表MF、中村俊輔の現役引退報道を受けて、稀代のレフティーがかつてプレーしたスコットランド、イタリア、そしてスペインの各メディアも反応した。

 2005年夏から4年間在籍したセルティック(スコットランド)では華々しいキャリアを刻んだ。創刊205年を誇る全国紙『The Scotsman』は「セルティックのお気に入りが44歳で現役を退く」と題し、次のように伝えている。
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「パークヘッド(本拠地セルティック・パークの愛称)の人気者がついにスパイクをかける(引退する)ことになった。在籍した4年間で数々のタイトルをもたらし、忘れがたいたくさんの記憶を残してくれた。なかでもフリーキックは有名である。チャンピオンズ・リーグのマンチェスター・ユナイテッド戦での一撃、タイトル奪取を決めた劇的なキルマーノック戦でのもの、そして、レンジャーズとの一戦でも極上のショットをねじ込んだ。ナカムラはオールド・ファームダービーでゴールを決めた最初の日本人選手になったのだ」

 また同じくスコットランドの『Daily Record』紙は「セルティックのアイコンが素晴らしい26年間のキャリアに終止符を打つ」と銘打ち、「彼は国外内で見事なパフォーマンスを示し続けた。ずっとセルティック・ファンの大のお気に入りだった」と評している。

 海外キャリアのスタートはイタリアからだった。横浜F・マリノスからレッジーナ(イタリア)に移籍したのが2002年夏。背番号10を担って3シーズンを過ごした。イタリア紙『Tutto Mercato』は「レッジーナで本当に愛されたフットボーラーだ。今シーズンは横浜FCで1部昇格を決めたばかりだが、もう十分だと感じたのだろう。まさにアジアを代表する名手。レッジーナを去ったあと、彼はセルティックで伝説となった」と称えている。
 

 わずか1年間の在籍ながら、エスパニョール(スペイン)でも爪痕を残した。スペイン紙『Mundo Deportivo』は「ヨーロッパでもっとも成功した選手のひとり」と紹介し、「エスパニョールでは文化と言葉の違いに苦しみ、スペイン・サッカーにも適応できたとは言い難い。それでも44歳まで現役を続け、日本サッカーの象徴となった名手だ」と記し、「引退後は指導者の道を志すようだ」と伝えている。

 ほかにも欧米メディアで大々的に報じられており、SNS上でも賛辞と惜別のエールが続々と寄せられている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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