今夏に濃厚視されていたレアル・マドリーへの移籍を翻意し、パリ・サンジェルマンとの契約を2025年まで延長したキリアン・エムバペは、早くもその決断を後悔しはじめているようだ。

　移籍市場に詳しいファブリツィオ・ロマーノ記者は10月11日、自身のツイッターで次のように投稿している。

「キリアン・エムバペは、現在の状況が非常に緊張しているため、パリ・サンジェルマンに満足していない。彼はできるだけ早くクラブを離れたいと思っている」

「パリ・サンジェルマンは、彼がクラブに本当に圧力をかけていると感じている。彼らは１月にエムバペを売却するつもりはない」
 

　また米スポーツ放送局『ESPN』も「キリアン・エムバペは、クラブとの関係が壊れた中、１月にPSGの退団を求める」と題した記事を掲載。「彼はピッチ内外でクラブの方向性に違和感を覚えている。どんな新天地にもオープンだが、レアル・マドリーとの契約が好みだろう」という情報筋の発言を紹介し、こう続けている。

「クラブはエムバペを維持したいと考えており、火曜夜に行なわれるチャンピオンズリーグのベンフィカ戦の後、状況を解決するつもりである。情報筋によると、エムバペはスポーツディレクターのルイス・カンポス、ナセル・アル・ケライフィ会長、クリストフ・ガルティエ監督との約束が守られていないと考えているという。５月にクラブに残留するという新たな契約に合意したのは間違いだったと感じている」

　そして、不満の理由について、「約束のひとつは、基準点となれる９番と一緒にプレーすることだったが、これは実現しなかった。またPSGがCBを獲得すると伝えられたが、それも夏には起こらなかった。そして、エムバペとネイマールとの関係は悪化している。リーグ・アン王者は夏にネイマールへのオファーを受け入れていたが、移籍先を見つけることができなかった」と指摘している。

　エムバペがかなりの不満を抱えているのは間違いないようだが、パリSGはこの状況を収められるだろうか。
　
構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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