ニュージランド戦の観客は4110人。なでしこ池田太監督、女子サッカー人気の向上にさらなる意欲「魅力的なサッカーを発信していけたら」

2022年10月09日 熊介子(サッカーダイジェストWeb編集部)

2試合を通じての手応えは「新しいことに挑戦できた」

テストマッチ2試合の手応えを語った池田監督。写真:徳原隆元

 10月9日、長野Uスタジアムで行なわれた国際親善試合で、日本女子代表とニュージーランド女子代表が対戦。宮澤ひなた、植木理子がゴールを挙げ、2-0でなでしこジャパンが勝利を収めた。

 ニュージーランドは来夏のワールドカップ共催国のひとつだ。体格は日本の選手よりも大きく、スピードもある。試合開始直後から激しいプレスに見舞われた日本は、なかなか攻め手を見つけられず苦しんだ。しかし、そんななかでも宮澤がゴールをこじ開け、植木が追加点を挙げ、クリーンシートでの勝利を掴んでいる。

 先日、神戸で開催されたナイジェリア戦と同じスコアでの2連勝。新たに3バックを導入した2試合の手応えを、池田太監督は「選手も多く入れ替え、すべてが成功したわけではないけれど、新しいことに挑戦できた。また、2-0で勝ち切れたことを嬉しく思っている。ポジションの役割の幅や組み合わせなど、チームの経験としてできたところが収穫」と述べた。

 この日、スタジアムに足を運んだのは4110人。平日の昼間に開催されたナイジェリア戦の1671人という数字は上回った。実際に、スタジアム周辺で開催されていたPKやフットサルのイベントも盛況で、長野でのサッカー人気は決して下火ではないことも窺えた。
【動画】日本が先制! 華麗な連係から最後は宮澤ひなたが冷静フィニッシュ
「このスタジアムはピッチとスタンドが近くて、応援の声もよく聞こえるし、声援が選手の背中を押してくれた。雰囲気も良くて、準備も良い状態でできた。長野のお客さんというか、人数についてはもっともっと、私たちがもっと魅力的なサッカーをして、今日来ていただいたお客さんが仲間を増やしてほしいと思うし、我々もそういうことができるように魅力的なサッカーを発信していけたら。

 長野パルセイロの視察でスタジアムに来た時も、サポーターの皆さんが温かく迎え入れてくれた。まだまだポテンシャルがあるなと。長野から女子サッカーの良さをもっと発信していただけたら。我々も頑張りたい」(池田監督)

 また、なでしこジャパンは11月11日に、EUROを制したばかりのイングランド女子代表とスペイン・ムシアラで対戦することが決まっている。

「相手はヨーロッパのチャンピオン、アメリカにも勝利して、実力的にも欧州でトップレベルにある。そういう相手に対して、我々のやっていることをぶつけてみたい。どういう準備をするかはこれから練っていきますが、欧州王者と戦うことで、また1つ、いろんなことが見えてくると思う。そこから見えたところを、来年につなげていくという意識で考えている」
 
 池田ジャパンのさらなる挑戦は続く。

取材・文●熊介子(サッカーダイジェストWeb編集部)

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