ガンバ食野のハンドで得点認められず…判定は妥当だったのか? 家本元審判員は主審の行動に着目「混乱を与えてしまった」

2022年10月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

「個人的には得点だと思います」

ネットを揺らすも、ハンドで得点が認められなかった食野。果たして判定は妥当だったのか。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 ハンドの判定は妥当だったのか。

 DAZNの配信番組『Jリーグ ジャッジリプレイ』で、10月1日に行なわれたJ1第31節のG大阪対柏(0-0)において、G大阪MF食野亮太郎のハンド判定が取り上げられ、ゲストで出演した元国際審判員の家本政明氏、元日本代表の坪井慶介氏、タレントでJリーグウォッチャーの平畠啓史氏が議論を交わした。

 問題のシーンは44分。左CKからファーサイドで食野がトラップ。左に持ち出して放ったシュートがゴール右隅に吸い込まれ、ネットを揺らした。

 しかし主審は、ハンドのジェスチャーをしてVARと交信。結局、食野のハンドのジャッジで得点は認められなかった。

 リプレイで見ると、食野が右足の太ももでトラップしたあと、前に出した右手にボールが当たっているようにも見える。ただ、様々な角度の映像を見ても、はっきりと当たったとは断定しにくい状況。果たして判定は正しかったのか。
 
 平畠氏は、「明らかに手に当たっているとは言い難いので、ハンドではないのではないかと個人的には思います」と見解。坪井氏は、「ハンドかどうかは微妙。そのあとに、食野選手が映像で抜かれた時、そんなに不服そうな顔をしていなかったので、手に当たっていたのかな…」と考えを示した。

 元審判員の家本氏も、「ボールの軌道が変わらなかったので、個人的には得点だと思います」とし、次のように持論を語った。

「得点を認めるならば、キックオフの準備をするんですが、主審はハンドのジェスチャーをしながら、ハンドがあったであろうポイントのほうに歩いていく。おそらく現場では、ボールが手に当たったと判断したのではないか。そしてVARに、ハンドではない明確な事実があれば教えてと伝えた、という手順を踏んだと推測しています。結果、それを覆すようなはっきりとした材料がなかったのではないか」

 主審がハンドの判定に至った流れを独自の目線で解説。続けて、レフェリーの行動にも触れ、分析した。

「レフェリーはボールがゴールに入る前に一度、笛を口のほうに動かしたので、手に当たったと判断したのではないか。でも笛を吹かず、ボールがネットを揺らしたあとに、得点を認めるようなシグナル、右手がハーフウェーライン方向に動くんです。ハンドならば、笛を鳴らしてハンドですよと意思表示するはずなんですが」

 そのうえで、「誤解を与えるような行動で混乱を与えてしまった印象です」と見解を述べた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【動画】G大阪MF食野亮太郎のハンドで得点ならず…。Jジャッジリプレイで取り上げられた問題のシーン

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