【ナビスコカップ速報】“強い”鹿島が大勝し、G大阪の待つ決勝の舞台へ

2015年10月11日

神戸の圧力に押されながらも、機を逃さずに4ゴール!

貴重な先制点を奪った中村(13番)。その後も随所で高いテクニックを披露し、攻撃にアクセントを付けていた。写真:J.LEAGUE PHOTOS

 準決勝の1戦目を2-1で先勝していた鹿島は、立ち上がりからやや守備的にゲームを進める。開始10分までに二度のCKを与えるなど、序盤は神戸にペースを握られた。それでも、12分には赤﨑の身体を張ったポストプレーから金崎にチャンスが到来。鋭いカウンターで神戸ゴールを窺った。
 
 すると16分、右サイドのスローインの流れから赤﨑がグラウンダーのクロスを送ると、フリーになっていた中村が冷静に右足でフィニッシュ。手数をかけない効率の良い攻撃で、鹿島が貴重な先制ゴールを奪ってみせた。
 
 しかし、失点から5分後に神戸が意地を見せる。ロングボールに抜け出した増山が昌子を振り切ってペナルティエリア内に侵入。丁寧に送られたラストパスを渡邉が合わせ、すぐさま試合を振り出しに戻した。
 
 その後はゲームの流れを落ち着かせたい鹿島に対し、勢いに勝る神戸が縦への圧力を強めて押し込む展開に。セカンドボールの拾い合いでも優位に立つ神戸は、ロングボール主体のシンプルな攻撃でチャンスを作り、24分の渡邉、34分の石津、36分の増山と多くの決定機を築いた。
 
 前半終了間際の44分には、神戸にビッグチャンスが訪れる。ロングボールを抜け出した石津がGK曽ヶ端と1対1に。しかし、交わしにかかったドリブル突破はベテランGKに読み切られ、勝ち越し点は生まれなかった。
 
 2戦合計スコア3-2で迎えた後半も、神戸のペースは変わらず。高い位置からプレスをかけ、球際で粘り強く対応。ボールを奪っては鹿島最終ラインの背後を右サイドの増山、高橋がアグレッシブに突いていく。
 
 それでも、勝ち越したのは鹿島だった。赤﨑のシュートがGKに弾かれたところを、金崎がダイレクトで蹴り込む。鹿島らしい、セットプレーからの抜け目ないゴールで再びリードを奪った。
 
 この1点で落ち着きを取り戻した鹿島は、半ば捨て身で攻める神戸に対してしっかりと守備の我慢を続ける。逆に、攻めてもカウンターから好機を迎え、74分には金崎のシュートがオウンゴールを誘って勝負あり。82分には途中出場のカイオにもゴールが生まれた。
 
 結局、終わってみれば4-1の大勝。押し込まれながらも、機を逃さない――。"強い"鹿島がナビスコカップ決勝へと駒を進めた。
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