「これがコリンチャンスです。」ブラジルの名門が発表した“日本語ぎっしりユニ”に予約殺到! なぜ斬新デザインが人気なのか【現地発】

2022年09月30日 リカルド・セティオン

コリンチャーノが唯一パルメイラスに誇れる偉業

ホームユニは白を基調としているコリンチャンス。(C)Getty Images

 ブラジルでサポーターの数が一番多いチームはフラメンゴだが、サポーターが熱いチームと言えばコリンチャンスだ。

 その名門がつい先日、日本語がぎっしり書かれたサードユニホーム発表し、話題になっている。その背景にはやはりチームへの熱い想いがある。

 コリンチャンスの最大のライバルのひとつは、同じくサンパウロにあるパルメイラスだ。給料未払など当たり前のチームが多い中で資金が潤沢。そのおかげか、ここ最近ではほとんどすべてのコンペティションにおいて、好成績をあげている。
 
 一方のコリンチャンスが最後にタイトルを取ったのは、2019年のカンピオナート・パウリスタ。国内優勝回数はパルメイラスの10回に比べて7回、リベルタドーレス優勝もパルメイラス3回、コリンチャンス1回とどうも一歩及ばない。ただしクラブワールドカップだけは違う。コリンチャンスはこの大会に2回出場し、その両方で優勝を果たしているのだ。現在の悔しい状況の中で、コリンチャーノが唯一パルメイラスに誇れる偉業である。
 
 2012年のリベルタドーレス優勝から10年ということもあって、コリンチャンスは今シーズンの頭からメモリアルユニホームでプレーしてきた。ファーストの白のユニホーム、セカンドの黒のユニホームにはどちらも"2012 CAMPEAO(チャンピオン)"の文字とコパ・リベルタドーレスが描かれたエンブレムがつけられている。

 そして今、彼らは満を持してチームの一番の誇りであるクラブワールドカップ優勝から10周年のユニホームを発表したのだ。日本語が前面にフィーチャーされているのは、勝利した地が横浜であったからであり、ナイキと共にデザインをしたらしい。
 
 ユニホームには縦書きで「これがコリンチャンスです。」と所狭しと書かれている。これはコリンチャンーノのスローガン「Aqui e Corinthians」を日本語にしたものだ(訳注/実際には「コリンチャンスここにあり」の意味に近い)。カラーがベージュなのは、コリンチャンスの黎明期のユニホームカラーへのオマージュと思われる。10月8日のアトレティコ・パラナエンセ戦でお披露目される予定だ。

【画像】まさかの大人気!「これがコリンチャンスです。」という日本語がぎっしり書かれたコリンチャンスの斬新ユニホーム

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