「もう辞めるかなって思ったけど…」内田篤人が番組中にまさかの涙。声を震わせながら、後輩選手に「後悔してほしくない」

2022年09月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

「こんなんで終わっちゃうの」

番組中に涙を流した内田氏。(C)DAZN/Suguru Saito

 元日本代表DFの内田篤人氏が、DAZNで配信中の冠番組『内田篤人のFOOTBALL TIME』で、涙を見せた。

 最新回では、前回に引き続き、故障で戦線を離脱している横浜F・マリノスのFW宮市亮がゲスト出演。胸を打つトークを繰り広げた。

 内田氏が思わず感極まったのは、怪我の話題となった時だ。約10年ぶりに代表へ招集された7月のE-1選手権で、宮市は右膝前十字靭帯断裂の大怪我を負った。これまでも左右両足で同じ故障を経験している29歳は、「前十字やった時、わかったんですよ。何度も聞いたことある音だったんで。こんなんで終わりたくねぇな。こんなんで終わっちゃうの、みたいな」とその時の心境を明かした。

 すると内田氏は「僕も最後怪我をいっぱいしましたけど、止まらないんだよな。歯止めがきかないんですよ。一回でかい膝(の怪我)をやると、肉離れで済みましたけど、逆足に行ったり(影響が出たり)」とコメント。さらに、「この間の川崎の大島(遼太)選手も筋肉系(の怪我)が多いじゃないですか。すごい気持ちがわかる。抑えよう抑えようとプレーすると…」と話したところで、言葉に詰まり、目には光るものがあった。
 
「抑えよう抑えようとプレーすると、自分のパフォーマンスが出ない。抑えてプレーするとプレーできなくなるけど、100パーセントでやると怪我もするし、気持ちはすごい分かる」

 さらに、涙を浮かべて声を震わせながら、「宮市が怪我した時に、もう辞めるかなって思ったけど…続けるって言った時に、この番組に来てもらって、怪我がどうとかっていうよりは、宮市のこういう感じ(人柄)を知ってほしいなというのも正直あって」と話し、こんなメッセージを送っている。

「怪我をした人にしか分からないからね。宮市が怪我した時(の競り合い)も『行け』と思った。行くなとは思わなかった。怪我しちゃったけど、あそこで勝負をかけている。ワールカップ行きもそうだし。サッカー選手としてプロならば行くべき。抑えてプレーというのは違うなって、僕も辞めましたから。宮市には怪我をして後悔してほしくない。行くべくして行って、チャレンジして終わるのがサッカー選手」

 この先輩からの熱い言葉に、日頃から仲の良い宮市も「ありがとうございます。僕のために泣いてくれて」と感激した様子だった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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