現地メディアも注目したマドリーB中井卓大の公式戦デビュー。ただ、レギュラー獲得には厳しい見方も。「ナカイはチャンスを待ち続ける必要がある」

2022年09月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

バダホス戦で86分から途中出場

ついにスペイン3部デビューを飾った中井。(C)Mutsu FOTOGRAFIA

 ついにレアル・マドリーのカスティージャ(Bチーム)でデビューを飾ったのが、18歳のMF中井卓大だ。

 9月25日に開催されたスペイン3部(グループ1)の第5節、バダホスとのホームゲーム(3-1)で86分から途中出場。わずかな出場時間で見せ場は作れなかったものの、公式戦では初めて、ユースではないプロチームとの対戦を経験している。

 このデビューは現地でも注目され、マドリーの専門メディア『AND Blanco』は、「タクヒロ・ナカイ、"ピピ"がカスティージャでデビュー」と題した記事を掲載。次のように伝えている。

「滋賀県生まれのMFである"ピピ"ことタクヒロ・ナカイは、ラウール・ゴンサレス監督が率いるカスティージャでデビューした」「ピッチ上で約5分間プレーしたが、その時間では輝けなかった」
 
 ただ、今シーズンにトップチームのひとつ下のカテゴリーであるカスティージャに昇格したものの、逸材が揃うこのチームでポジションを掴むのは簡単ではない。

 スペイン紙『AS』は、2部昇格に向けて、ラウール監督が強力なチームを作っているとしたうえで、「ブルーノ・イグレシアスやピピ・ナカイのような真珠は、適切なタイミングでチャンスを待ち続ける必要がある」との見解を示している。

 当面は途中出場が多くなりそうだが、熾烈な定位置争いを勝ち抜けば、トップデビューが現実味を帯びてくる、まずは出番を増やしてアピールしたいところだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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