冨安の右SBコンバート、終盤の3バックへの変更。アメリカをシャットアウトした“森保采配”の狙い

2022年09月24日 サッカーダイジェスト編集部

「彼は所属チームではSBですし、試したいと考えていた」

2-0で完勝したアメリカ戦で、森保監督は冨安を右SBに移すなど、チームの戦う幅を広げる可能性を探った。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 日本代表は9月23日、ドイツのデュッセルドルフ・アレーナで行なわれたキリンチャレンジカップ2022でアメリカ代表と対戦し、2-0で勝利した。
 
 序盤からハイプレスをかけて主導権を握った日本は、25分に鎌田大地が右足を振り抜き先制点を挙げ、1点リードで前半を折り返す。
 
 迎えた後半はアメリカが反撃に出るも、守備陣がしっかりとはね返す。その後は一進一退の攻防が続くなか、88分に左サイドからドリブル突破した三笘薫が追加点を決めた。

 前半と後半で1点ずつを奪った一方で、守備ではクリーンシートを達成。試合後の会見で森保一監督は、CBでスタメン起用した冨安健洋を後半から右SBに移した意図について訊かれると、「彼は所属チーム(アーセナル)ではサイドバックですし、それをオプションにするかは分からないですけど、今回のシリーズで試したいと考えていた」と語った。
 
 また、「(4試合が組まれていた)6月に怪我でプレーできない状態でなければ、おそらく試していたと思います。チームの戦う幅を広げるため、その可能性を探った」と述べた。
 
 さらに、試合終盤には4バックから3バックに変え、守備時は両サイドハーフが下がって5バック気味にした理由については、「(失点を)ゼロに抑えながら試合を終える。よりチームとして勝つための交代策だった」と明かした。

 そのうえで、「6月シリーズでは(ガーナ戦で)3バックをやっていて、守備だけではないですけど勝っている時に相手がやりたいことをしっかり抑えられるように。そして、少し間延びの状態だったらマッチアップして活力を懸ける。対戦相手によりますけど、チームとしての戦い方にできれば」とカタール・ワールドカップの本戦に向けて複数のオプションを持っておきたい考えも示した。
 
 次戦は9月27日にエクアドル代表と対戦する。指揮官は次にどんな采配を見せるか。
 
構成●サッカーダイジェスト編集部

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