「どういうリアクションになるかを考えなかったか」家本元審判員が湘南対浦和の“CK直前に試合終了”を問題視。規則上ミスではないが…

2022年09月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

両チームがCKの準備に入っていたなかで…

湘南対浦和はスコアレスドローで決着。終了直前に湘南のCKが…。写真:徳原隆元

 DAZNの配信番組『Jリーグ ジャッジリプレイ』で、9月17日にレモンガススタジアム平塚で行なわれたJ1第30節、湘南ベルマーレ対浦和レッズ(0-0)で湘南のCKが蹴られる前に試合終了となったシーンが取り上げられた。このテーマについて、ゲスト出演した元国際審判員の家本政明氏や川崎フロンターレなどでプレーした森勇介氏らが議論を交わした。

 問題のシーンは90+6分。アディショナルタイムは5分と提示されたなかで、湘南の石原広教のクロスに中野嘉大が右足でボレーシュートを放つ。ボールは浦和の関根貴大に当たってゴールラインを割り、湘南のCKに。主審はVARとの確認を経て、両チームはCKの準備をしたが、そのタイミングで試合終了が宣告された。

 審判の判断は正しかったのか。森氏はルール上、仕方ないとしたうえで、「最後、ここまではやってほしいなって。湘南の選手なら100%やってほしい。浦和の選手は、ちょっと終わり方、気持ち良くないのでは」と見解を示す。

 自身が現役であれば、守備側の対応として「(ボールを)ペナルティエリアから跳ね返すなり、タッチラインを割るなりして。で、終わったらよかったかな」と述べた。
 
 また、家本氏は自身がジャッジするならば「時間がどういう状況だったかを見る」として、今回のケースではボールが出た瞬間が95分8秒だったので、「『ラストワンプレー』だと選手に言うと思う。『跳ね返ったのも無しよ。"蹴ってドン"以外は無いよ』」と告げるとした。

 競技規則上ではアディショナルタイムが5分の場合は、90+5分から90+5分59秒までが主審の裁量で任されている点を紹介し、「レフェリーがあそこで辞めるっていうことに関しては、何ら違反していないし、ミスではない」と説明する。

 ただ一方で、運用面については問題視。95分を少し回っていただけで試合続行の許容範囲だったため、終了するならば、主審が大きなジェスチャーで注目を集めさせてCKは無いと宣告した後に、VARと確認するべきだったと主張。「レフェリーに大きな落ち度があると言われても仕方ない」「この状況で辞めたら、どういうリアクションになるかを考えなかったか、を問いたい」と結論付けた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【動画】「大きな落ち度があると言われても仕方ない」家本氏が問題視した湘南対浦和の終了シーン

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