「もっと突き詰めないと」京都GK上福元直人がゴラッソ被弾を反省。残留争いも過程重視「現状に満足せず成長を目ざし、その先に勝点」

2022年09月19日 野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

「成長していく姿勢が、僕たちには必要」

上福元が試合後の取材に応じ、先制点献上の場面に言及した。写真:徳原隆元

[J1第30節]FC東京2-0京都/9月18日/国立競技場

 京都サンガF.C.は、J1第30節でFC東京に0-2で敗れ、J1プレーオフ圏内の16位に後退。試合後、GK上福元直人が先制された場面を振り返った。

 28分、森重真人の浮き球の縦パスを収めたバングーナガンデ佳史扶が横パスを出す。ボールを受けたレアンドロは、ゴールから左45度のペナルティエリア手前の位置で右足を一振り。正確にコントロールされた一撃。放たれたボールはバーを叩いてポストに当たり、ネットを揺らした。

 GKにとっては"ノーチャンス"に見えたゴラッソだったが、上福元は自らに矢印を向けた。

「(レアンドロが)ミドルシュートが上手なのは分かっていた。自分の細かいポジショニングや、味方との協力がうまくいかなかった。あの瞬間に隙があった。気持ちよく得意なプレーをやらせてしまった」

 また、レアンドロの能力を認めつつ、改善策に言及した。
 
「シュートスピードなどのクオリティはあったと思うけど、狙いやすくさせてしまったところに問題がある。僕のポジショニングの見え方だったり、味方の"あと一歩"の寄せ方、まだまだ足りない。もっと突き詰めないと」

 京都は78分にも失点。三田啓貴のミドルを上福元はストップしたが、こぼれたところをアダイウトンに押し込まれた。

 リーグ戦は残り5試合。16位の京都は喉から手が出るほど勝点が欲しい状況のはずだが、上福元は"成長"にポイントを置く。

「結果を求めるのは大前提だが、"いかにして"勝点を取るか。まだまだ成長していく姿勢が、僕たちには必要。現状に満足せず成長を目ざし、その先に勝点がある」

 次戦のJ1第31節・サガン鳥栖戦は、10月1日。それまで約2週間だ。京都の守護神は「再開に向けて、自分たちのスタイルを積み上げていく作業が大事。もちろん、連戦だったのでリフレッシュする必要がある。次の試合に100%の状態で臨めるように」と見据えた。

取材・文●野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

【動画】FC東京レアンドロのゴラッソ。サンガ守護神は「あの瞬間に隙があった」と反省

【PHOTO】雨の国立に集結したFC東京、京都サポーター

【J1第30節 PHOTO】FC東京 2-0 京都|レアンドロの豪快な一撃とアダイウトンの追加点でFC東京が勝利

【PHOTO】どこもかしこもデザイン刷新! カタールW杯・出場国の「本大会用ユニホーム」を一挙公開!
 

次ページ【動画】FC東京レアンドロのゴラッソ。サンガ守護神は「あの瞬間に隙があった」と反省

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事