【J1採点&寸評】柏1-1川崎|スピードで活力を与えた今季初先発の北爪がMOM。家長は起点となり相手マークを翻弄

2022年09月18日 鈴木潤

柏――全選手が攻守にハードワーク

【警告】川崎=ジェジエウ(5分)、マルシーニョ(80分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】北爪健吾(柏)

[J1第30節]柏1-1川崎/9月18日/三協フロンテア柏スタジアム

【柏|採点】
スタメン)
GK
佐々木雅士 6.5
DF
北爪健吾 6.5【MAN OF THE MATCH】
上島拓巳 6
古賀太陽 6
三丸 拡 6.5
MF
ドッジ 6.5(90+3分OUT)
椎橋慧也 6.5
マテウス・サヴィオ 6(90+3分OUT)
小屋松知哉 6(76分OUT)
FW
細谷真大 6
ドウグラス 6(76分OUT)

途中出場)
MF
戸嶋祥郎 ―(76分IN)
FW
武藤雄樹 ―(76分IN)
MF
加藤匠人 ―(90+3分IN)
FW
森 海渡 ―(90+3分IN)

監督)
ネルシーニョ 6
 
【柏|寸評】
 最終ラインの選手を負傷や出場停止で欠いたこともあり、今季初めてスタートから4バックで臨んだ。前半は川崎に押し込まれ、先制点こそ許したものの、後半は両SBの攻撃参加を軸に攻勢を仕掛ける。63分に同点に追いついた後もビッグチャンスを作ったが、チョン・ソンリョンの好セーブに阻まれた。しかしここ数試合低調なパフォーマンスが続いていたチームにとっては、復調の兆しが見えたドローとなった。

 今季リーグ戦初先発の北爪が、5戦未勝利と不振の続くチームに活力を与えた。序盤から自身のスピードを活かし、右サイドで頻繁に上下動を繰り返す。宮城、マルシーニョとのマッチアップでも落ち着いた対応を見せた。逆サイドの三丸も果敢に仕掛け、特に後半は両SBの攻撃参加が柏の攻勢を強める要因に。細谷は、ジェジエウと谷口を引きつけて潰れ役となり、ドウグラスの同点ゴールを誘発したが、81分の決定機を仕留めきれなかったことが悔やまれる。ただ、複数失点続きで不振に陥っていたここ数試合とは異なり、全選手が攻守にハードワークし、高い強度を発揮した試合だった。

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定したこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

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