「貧困街で大麻の匂いが…」マンU新戦力アントニーが明かす、壮絶な過去「家から20歩ほど歩けばドラッグポイント」

2022年09月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

パンデミック真っ只中のアヤックス移籍も振り返る

自身が生まれ育った環境を振り返ったアントニー。(C)Getty Images

 エリク・テン・ハーフ新監督が率いるマンチェスター・ユナイテッドへ、移籍期限最終日に総額1億ユーロ(約140億円)とも言われる移籍金で加入したアントニーが、壮絶な過去を明かした。スペイン紙『AS』が9月12日付けで伝えている。

 22歳のブラジル代表FWは、地元のサンパウロでプロキャリアをスタートさせ、2020-21シーズンにアヤックスへ移籍。そのオランダの名門を率いていたテン・ハーフの後を追うようにして、今夏にユナイテッド入りを果たした。

 アントニーは英衛星放送『Sky Sports』のインタビューで、自身の生まれ育った環境を振り返り、こう語っている。

「遊ぶための靴もなく、部屋もなく、ソファで寝ているような質素な子どもだった。貧民街の真ん中に住んでいて、家から20歩ほど歩くと、ドラッグポイントがあった。日曜に試合を見ていると、時々家の中に大麻の臭いが漂うんだ。両親ときょうだいたちが抱き合って泣いていたり、夜中に家が水浸しになって、水のかきだしもした。それでも笑顔でいられたよ」
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 アヤックス移籍は、新型コロナウイルスの感染が世界中で急激に拡大していた時期だった。海外挑戦は大きな障壁があったようだ。

「パンデミックの時、1人でアヤックスに来たんだ。息子を置いて海外に行くのは難しく、最初の一歩を踏み出せなかった。だが、僕らが払うべき犠牲や代償だ。後悔はしていない。息子により良い未来を与え、誇れるようにするためだ。息子を思って夜な夜な泣いてでもやる価値はある。今、彼は僕の近くにいる。幸せだ。上手くいっているよ」

 さっそく今月4日のアーセナル戦(3-1)でプレミアリーグデビューを飾り、見事に初ゴールもマーク。「ボールがネットに入り、人々が叫んでいるのを見たときは、とても興奮した。ゴールは家族のため、ファンのためだ」と語る心優しきブラジリアンは、夢の劇場オールド・トラフォードで、夢のようなキャリアを形成できるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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