【J1速報】FC東京が鉄壁の守備で広島相手に“ウノゼロ”を完遂

2015年10月03日 小田智史(サッカーダイジェスト)

河野の先制点で自分たちの土俵へ。FC東京の堅守の前に広島は沈黙。

J1最多得点記録を目前にしながら、佐藤は今節もゴールを決め切れず。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

 年間2位と3位の直接対決は、開始1分、FC東京がチャンスを作り、米本のミドルで幕を開ける。直後の3分には、J1最多得点記録がかかる佐藤が胸トラップからのループシュートを放ち、広島が反撃。70パーセント近くボールを支配しながら、ミキッチ、清水の両サイドから崩し、果敢にゴールを狙う。
 
 序盤は広島ペースで進むも、FC東京が最終ラインで相手の攻撃を堰き止め、逆にポゼッションで巻き返す。25分、河野→東とつないで、橋本がペナルティエリア内で決定機を迎えるもシュートはわずかに枠を外し、互いに譲らない拮抗した展開のまま、スコアレスで前半を折り返す。
 
 後半に入り攻勢を強めるFC東京は、47分には橋本のヘッドがポストを直撃。カウンターを狙う広島を上手くいなしながら、敵陣へと侵入していく。62分、広島は佐藤から浅野へとスイッチし、局面打開を狙う(佐藤の記録更新はまたもお預け)。
 
 スコアが動いたのは70分。FC東京がカウンターで攻め込み、橋本が放ったシュートのコースを変えた河野が貴重な先制点をもたらす。その後は得意の"ウノゼロ"(イタリア語で1-0の意)に持ち込むべく、守備を固めてさらにスペースを消していく。84分には広島の清水にゴールネットを揺らされるもオフサイド判定でピンチを免れ、そのまま全員守備で相手の反撃をシャットアウト。上位対決はJ1最少失点のアウェーFC東京に軍配が上がり、両者の年間勝点の差は3に縮まった。
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