【三浦泰年の情熱地泰】街を二分するダービーマッチに勝利! 結果はもとよりエンターテイメントを追求したい

2022年09月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

ダービーはサッカーの世界でもっとも熱い戦い

週末の三重ダービーに勝利した鈴鹿。三浦監督も晴れ晴れとした表情だ。

サッカーの世界でダービーとは特別な試合である。

 今では日本でも、その重要性が分かる人ばかりであろうが、Jリーグが開幕した当時はまだ知られていなかった。
 
 カズがJリーグの選手として初めてイタリアへ挑戦した1995年。ジェノバダービーでカズは見事にダービーで得点した。

 カズにとって、これがセリエA唯一の得点になったが、ダービーでの得点は今でもジェノバファンの心にあると言われる。ダービーとは世界のリーグにおいて、もっとも熱い闘いなのである。

 JFLにも三重ダービーがあり、いつかJリーグのビッグダービーとして闘えるようになるのであれば、三重県民にとっては夢のあるストーリーである。

 今年はヴィアティン三重と3回のダービーマッチを行なった。三重県で我々以上に存在を認められているダービーチームの存在。

 天皇杯三重県決勝とリーグ2戦。いずれも熱いダービーであった(※リーグ戦では1勝1敗、天皇杯予選決勝は0-0からのPK戦を制した鈴鹿が勝利)。

 そしてJリーグにも多くのダービーが存在する。

 静岡出身の僕にとって清水エスパルスとジュビロ磐田の静岡ダービーは、もちろん多くの静岡県民と同じく大きな関心事だ。Jリーグ2年目から今日まで、お互いに負けられない闘いとして注目されている一戦だ。

 今年はお互いが残留争いからスタートしてしまい、少し清水は補強により立て直しているようだが、磐田はまだまだ苦しいシーズンとなりそうだ。

 本来であれば同じ地域にあるチームでの対戦をダービーと呼ぶのであろうが、ナショナルダービーと例えたり、(有名なのはラ・リーガのバロセロナ‐レアルマドリーであろう)川を挟み多摩川ダービーと例えるダービーもある(フロンターレ‐FC東京)。

 今年もすでにリーグでは6月5日(日)に三重ダービーが行なわれたが(※リーグ1戦目は1-4で敗戦)、うっかりコラムを書くことを忘れてしまった。

 今回はホームで勝つことができ(※リーグ2戦目は2-0で勝利)、翌日には時間が取れ、ゆっくりしている時に気づいた。

「あっコラムを忘れてた……」

 監督としてコラムを書くことも忘れて、ダービーに備えたという証拠である。
 

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