アメリカで痛々しい事件が発生した。

　現地時間９月３日に行なわれたメジャーリーグサッカー（MLS）の一戦で、ニューヨーク・レッドブルズは、フィラデルフィア・ユニオンとホームで対戦。48分と74分に失点し、０－２で敗れた試合で、問題が起こったのは終了間際の後半アディショナルタイムだった。

　球際での攻防から相手を倒し、ファウルを取られたレッドブルズのドゥル・イヤーウッドがブチギレ。力任せにボールを蹴ると、運悪く、スタンドの３列目に座っていた女性サポーターの顔面に直撃してしまったのだ。

　まさかの事態となり、22歳のイングランド人MFは大慌てで、フェンスをよじ登り、スタンドへ。しかし、女性の連れと見られる男性は、謝罪を断固拒否。あしらうように、ピッチへ追い返した。ほどなくしてイヤーウッドはレッドカードを受け、退場処分となっている。
【動画】弾丸キックは運悪く…アメリカで起こった衝撃の事件をチェック

　近くにいた少年が泣き出すなど、カオスとなったこの一部始終を、現地メディア『ESPN』が公式ツイッターで公開すると、たちまち話題沸騰。世界中から様々なコメントが寄せられている。
 

「これはあかん」
「反省しても遅い」
「ここはアメリカ。裁判沙汰待ったなし」
「謝ることと許されることは決してセットじゃない」
「自身の罪に対して謝るから謝罪なんだよ」
「感情のままに行動するから問題を引き起こす」
「貴重な人生の教訓がここにあるな」

　また、英紙『The Sun』も「フットボール界のスターがファンの顔にボールをぶつけ、子どもを泣かせた後、退場させられる衝撃的なシーン」と、大々的に報じている。

　一方、レッドブルズは４日付けで声明を発表。「レッドブル・アリーナでのイベントに参加する方々の安全は、私たちにとって最も重要だ。ドゥルは非常に反省しており、自分の行為が許しがたいものであると理解している。今後、このような事態が起こらないよう対策を取っていく」と伝え、イヤーウッド本人のメッセージを添えている。

「土曜日の試合で、私が蹴ったボールが当たってしまったファンの方々に心からお詫びしたい。この日は自分の感情が先走ってしまい、クラブ全体とファンの一人ひとりを失望させてしまった。みんなの無事、そして私を許してくれることを願っている」

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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