「アルテタはこれまでで最高の監督」冨安健洋が故障離脱中の辛さと指揮官の支えを回想!「僕のプレーを伸ばす助けとなってくれた」

2022年09月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

「サッカー以外でも素晴らしい人間にならなければいけない」

インタビューで自身や指揮官、クラブについて言及した冨安。(C)Getty Images

 世界最高峰のプレミアリーグで戦い抜くのは大変なことだ。好発進しながらケガでシーズン後半戦を棒に振ったとあれば、そのプレッシャーや消耗度合いはなおさら大きかったことだろう。だが、アーセナルの冨安健洋は、ミケル・アルテタ監督らの支えに励まされて難局を乗り越えた。

 クラブ公式サイトによると、冨安はマッチデープログラムで「アルテタ監督はこれまでで最高の指揮官だ」と述べている。

「彼は僕のためにたくさんのことをしてくれた。ピッチ上だけでなく、その外でもね。とても知的な人だ。サッカーや試合の構造に関する本当にすべてを知っている。何をすべきか、本当に明確に分からせてくれる。本当に彼からは多くを学んでいる」

「彼は僕のプレーを伸ばす助けとなってくれたけど、ピッチの外でも助けてくれたことに本当に感謝している。昨シーズンはケガをしてとても落胆していた。でも、ミケルがたくさん話しかけてくれて、それがあの時期を乗り越える助けになったんだ」

 だからこそ、冨安はアーセナルとアルテタのために最善を尽くしたいと思っているようだ。

「サッカーでは厳しい時期も経験する。ケガはいつだって本当に難しい。僕にとってはタフな時期だった。でも、クラブ内部で支えてもらえたことが大きな違いとなったんだ。ミケルだけじゃない。チームメイトやコーチングスタッフもいてくれた」

「そういうサポートをしてもらい、愛情を注いでもらえれば、クラブのためにとにかく自分のベストを出そうという刺激になる。アーセナルは世界最大のクラブのひとつだ。全員が成功したいと意気込んでいると思う。選手として、ここは良い環境だ」

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 ただ、移籍する前から、冨安はアーセナル移籍が正しい選択だと確信していたようだ。「クラブからオファーを受けたときは、本当に考えることなく行くと決めた。決断する前に家族や友人と話すこともなかったよ。まったく疑いがなかった」と振り返っている。

「アーセナルは最大のクラブのひとつであり、ここで自分は大きく成長できると分かっている。本当にこのクラブにいられてうれしいし、できるだけ長く残りたい。今シーズンはできるだけチームを助けるために、シーズンを通じて出場できる状態にしたい」

 サポーターの応援も大きい。日本代表DFは「良いプレーをすると、本当に観客が応えてくれるんだ」と話した。

「彼らの興奮を感じることができ、だからこそ彼らのために最初から全力を出し切ることが大事になる。僕たちが彼らに、彼らが僕たちに応じるんだ。それでうまくいく」

 今季のアーセナルは開幕5連勝と最高のスタートを切った。冨安は先発出場こそないものの、4試合連続途中出場中。少しずつ、昨季後半戦のケガで失ったものを取り戻そうとしている。

 23歳は「偉大なサッカー選手になりたいなら、サッカー以外でも素晴らしい人間にならなければいけない。いつも謙虚に、チームメイトからできる限りを学ぶ必要がある」とも述べた。この姿勢を続けている限り、昨シーズン前半戦のような調子に戻るのもそう遠くないかもしれない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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