【J1採点&寸評】川崎4-0鳥栖|誰もがハイアベレージの川崎でMOMに推したいのは…。鳥栖はミスも生じて悔しい結果

2022年09月01日 本田健介(サッカーダイジェスト)

川崎――質の高いプレーを見せて快勝

【警告】川崎=なし 鳥栖=ファン・ソッコ(32分)、長沼(79分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】車屋紳太郎(川崎)

[J1第20節]川崎4-0鳥栖/8月31日/等々力陸上競技場
 
【川崎|採点】
スタメン)
GK
チョン・ソンリョン 6.5
DF
山根視来 6.5
ジェジエウ 6.5(74分OUT)
谷口彰悟 6.5(88分OUT)
車屋紳太郎 7  MAN OF THE MATCH
MF
ジョアン・シミッチ 7
脇坂泰斗 6.5(64分OUT)
橘田健人 6.5
FW
家長昭博 7
マルシーニョ 6.5(64分OUT)
知念 慶 6.5(74分OUT)
 
途中出場)
FW
宮城 天 6(64分IN)
FW
大島僚太 6.5(64分IN)
FW
小林 悠 6(74分IN)
MF
山村和也 6(74分 IN)
MF
瀬古 樹 ―(88分IN)
 
監督)
鬼木 達 6.5
 
【川崎|寸評】
 リーグ3連勝中のチームは厳しい日程とあってスタメンを数人変更。CF起用した知念が先制点を奪うなど、その策が当たった。1-0で折り返した後半は、早々にCKからJ・シミッチが頭で追加点を挙げると、56分には相手のCKのカウンターからマルシーニョがチーム3点目。87分には負傷から復帰したばかりの大島にもゴールが生まれて快勝を収めた。消化試合がひとつ多い状況とはいえ、横浜を抜いて首位の座を奪い返した点も明るいニュースだ。
 
 ミスが重なるなど鳥栖がいつものような躍動感を示せなかった点を差し引いても、4連勝を飾ったチームのパフォーマンスは見事で、出場選手、指揮官、誰もが高アベレージの仕事をこなした。
 
 MOMはシンプルに考えるべきかもしれないが……、ここ数試合のようにいぶし銀の輝きを放ち、欲しかった先制点をクロスで導き、右サイドの攻撃を引っ張った家長、ゴールを奪い中盤の強度も上げたJ・シミッチらとも悩んだなかで、個人的には左SBとして攻守に好プレーを連発し、チーム4点目、大島のゴールにも絡んだ車屋を推したい。
 
 冷静にゴールを守ったチョン・ソンリョン、最終ラインを牽引し続けた谷口とジェジエウ、柔軟な動きで何度もチャンスに絡んだ山根、セカンドボールへの反応が抜群の橘田、助っ人ふたりのゴールをお膳立てした脇坂、スピードを生かしたマルシーニョ、スタメンのチャンスで結果を残した知念、戦列復帰から感動的なゴールを奪った大島と、改めて誰をも評価したい内容だった。
 
 その勢いをもたらした鬼木監督のマネジメントも素晴らしく、「6」とした小林、宮城、山村、出場時間が短く評価なしの瀬古も積極的な姿勢で勝利にしっかり貢献した。
 
 
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定したこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
 

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