移籍市場が閉まるまであと数日となり、最も去就が注目されていたクリスティアーノ・ロナウドは、ナポリ移籍の可能性が取りざたされている。
 
　イタリア紙『Gazzetta dello Sport』は、ナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長がジョルジュ・メンデス代理人と、複数の条件下でのロナウド移籍について話し合っていると報じた。

　その条件とは、主砲ビクター・オシメーンを１億ユーロ（約140億円）超でマンチェスター・ユナイテッドに売却し、ロナウドを無料レンタルで獲得するという案だ。さらに、ロナウドの報酬をユナイテッドが支払い、ナポリの負担をなくすという。

　マーケット終盤は、何が起きるか分からない。チャンピオンズリーグ出場を望むロナウドだけに、ナポリ移籍が実現するのか、大きな注目を集めている。

　当のナポリサポーターは、ロナウド獲得の可能性をどう思っているのか。Gazzetta dello Sport紙によれば、やはり賛否両論があるようで、以下のような声を紹介している。

「クラブの歴史で２番目に重要な補強だ」
「少なくともあと１年はオシメーンを楽しみたい」
「D10S（マラドーナ）のスタジアムで喜ぶロナウドを想像せずにはいられない」

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　ただ、ナポリにとって良い取引となるかを尋ねた同紙電子版のアンケートでは、約4000人弱のユーザーのうち、74％超が「ノー」と回答。「イエス」は26％に満たなかった。ナポリがオシメーンを手放してでもロナウドを獲得することに反対の声が多いということだ。

　ルチャーノ・スパレッティ監督は８月27日、フィオレンティーナ戦を翌日に控えた会見で、「ロナウドを指導したくない者がいるなら見てみたい」と述べた。

「（チームに溶け込ませていくことも）決して問題にはならない。ロナウドはひとりでも解決できる選手だ。最もチャンピオンズリーグで優勝しており、誰よりもゴールを決めてきた。こういった選手たちなら問題はない。オシメーンと問題がないのと同じでね」

　そのうえで、スパレッティ監督は「会長と話したら、具体的なことはまだ何も受けていないと言われた」とも話している。

「（市場は）残りは数日だ。それだけの取引をするのは大変だと思う」

ユナイテッドはアントニー獲得を目指しているが、アヤックスは"抵抗"している。Gazzetta dello Sport紙は、同選手の移籍が実現しなければ、ユナイテッドがオシメーン獲得に乗り出し、ロナウド移籍も動きだすかもしれないと報じた。

　昨年夏、ロナウドはマーケット終盤でユベントスからユナイテッドに移籍した。ことしもまた、移籍市場の土壇場で移籍することはあるのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部


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