【第2ステージ・ラスト5のシナリオ】川崎編|年間3位との勝点差は6。「1敗=事実上の終戦」となる可能性も

2015年09月30日

直近の3試合は同一の先発で3連勝。「いつもの11人」で残り5試合に挑みたい。

左ウイングバックに定着したルーキーの中野(22番)は、鋭いドリブルで好機を演出するなど急成長。また、大久保を軸とした3トップも好調を維持する。

 J1リーグ第2ステージも残すところ、あと5節。ステージ優勝争いはもとより、年間勝点に左右されるプレーオフ進出・残留争いも注目されるところだ。シーズンもクライマックスを迎え、各チームはラスト5試合をいかに戦うのか。担当記者がポイントごとに探る。
 
――◆――◆――
 
ポイント1)現時点の目標と、目標到達に必要な勝点は?
J1プレーオフ出場/13(4勝1分け0敗ペース) 
 
 第2ステージは5試合を残して6位で、首位の広島とは勝点8差。逆転優勝は難しい状況だが、年間順位は5位でプレーオフ出場圏の3位・FC東京と勝点6差。プレーオフ出場が現時点での目標となる。
 
 年間3位に食い込むためには1敗が命取りになりかねず、FC東京が2勝1分2敗(獲得勝点7)のイーブンの場合、川崎は4勝1分(獲得勝点13)で勝点が並ぶ計算だ。年間4位・G大阪の動向も影響するだけに、「1敗=事実上の終戦」となる可能性もある。
 
ポイント2)ラスト5試合に向けて現状の強み、好材料は?
 
 大久保、小林、田坂の3トップが好調を維持しており、ハマった時の攻撃はリーグ屈指の破壊力がある。3-4-3の戦術も浸透し、攻守両面で迷いなくプレーできているのは良い兆しだ。
 
 直近の12節・新潟戦で逆転勝利を収めており、接戦を制する底力も光る。得点王争いを演じる大久保が攻撃を牽引し、ルーキーの中野がドリブルで存在感を放っている点は好材料だ。
 
ポイント3)累積警告や怪我人などの懸念材料は?
 
 直近のリーグ戦3試合で同じ11人を先発に送り込んでおり、3-4-3を採用して3連勝を飾った。その意味で、その11人のコンディションが最大の懸念材料。ここまで結果を残しているだけに、理想を言えば、残り5試合でも同一の先発が望ましい。交代カードを有効に使いながら疲労の蓄積をできる限り避け、「いつもの11人」で先発を組みたい。

次ページ大久保へのマークを分散させるためにも両翼の働きが鍵に。

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