バルセロナにとって、４－１で勝利を収めたラ・リーガ2節のレアル・ソシエダ戦の収穫のひとつが、ロベルト・レバンドフスキとアンス・ファティの新ホットラインの形成だ。この試合で彼らは、まるでもう何年も一緒にプレーしているかのような息の合ったコンビネーションを披露した。

『ムンド・デポルティボ』紙によると、今夏バルサに加入したレバンドフスキは、自然体で飾ったところがなく、真っすぐで純粋な目の輝きを持ったアンス・ファティの人柄にすぐに魅了されたようで、さらに初めて一緒に練習すると、只者ではないカリスマ性と才能を直に感じることができたという。

　加えて同紙は、アンス・ファティがいわゆる天性のリーダーの資質の持ち主であり、同じく若いながらもリーダーシップに長けた３歳年上のロナルド・アラウホも、アンス・ファティが口を開いてから行動に移すことを習慣にしていると伝えている。
 

　そんなアンス・ファティがチーム内でとくに慕っているのが、現キャプテンのセルヒオ・ブスケッツだ。ことあるごとに相談し、バルサのリーダーになるための帝王学を吸収しているという。

　途中出場ながら、１ゴール・２アシストと躍動したR・ソシエダ戦での「27分間のパフォーマンス」は、過去2シーズンに彼を悩ませた怪我のブランクをまるで感じさせなかった。

　尊敬するブスケッツ、頼もしい新パートナーのレバンドフスキ、そして同世代のペドリらをはじめとしたチームメイトを支えに、アンス・ファティの復活ロードが始まった。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

【動画】27分間で２ゴール・１アシスト！かつての相棒・久保の前で躍動するファティ