【韓国メディアの視点】“アジアのテベス”と評される岡崎慎司。韓国ファンの期待値は高いが…

2015年09月29日 慎武宏

プレミアリーグの注目度は絶大。岡崎には「日本の選手のなかでも好きな選手」とのツイートも。

ドイツのマインツでク・ジャチョルやパク・チュホとチームメイトだった岡崎は、韓国のファンたちの間でも広く知れられている。(C) Getty Images

 日本同様に海外リーグへの人気と関心が高い韓国。特にプレミアリーグの人気は絶大だ。2005年にパク・チソンがマンチェスター·ユナイテッドに移籍したことを機に、韓国ではプレミアリーグがテレビ中継されるようになり、07年にはイングランドの専門誌『Four Four Two』の提携ライセンス誌として『Four Four Two KOREA』も創刊された。
 
 パク・チソンに続く形で、イ・ヨンピョ(トッテナム)、ソル·ギヒョン(レディング)、イ・ドングッ(ミドルスブラ)、キム・ドゥヒョン、(WBA)、チョ・ウォンヒ(ウィガン)、パク・チュヨン(アーセナル)、チ・ドンウォン(サンダーランド)、ユン・ソギョン(QPR)、キム・ボギョン(ウィガン)らがイングランドに挑戦し、現在もキ・ソンヨン(スウォンジー)、イ・チョンヨン(クリスタル・パレス)らがプレミアリーグでプレーしている。
 
 そんなプレミアリーグに"次世代エース"ソン・フンミン(トッテナム)が進出したこともあって、韓国のプレミア人気はさらに盛り上がっている。韓国は9月26日から29日まで年に一度の大型連休である"秋夕(チュソク)"シーズンにあったが、26日に行なわれたトッテナム対マンチェスター・シティの一戦はケーブルテレビ局『SBSスポーツ』での生中継だったにもかかわらず、3.17パーセントの視聴率を記録した。
 
 「スーパーマッチ」「韓国版クラシコ」と呼ばれるKリーグのFCソウル対水原三星の試合(9月19日)が国営放送KBSでの生中継でも1.7パーセントだったことを踏まえると、韓国でのプレミア人気がかなり高いことが分かるだろう。
 
 そんな韓国のメディアやファンたちは、今季からレスターに移籍した岡崎慎司をどう見ているか。6月に移籍が発表された当時は、「岡崎慎司、レスター行き」と各メディアが一斉に報じた。
 
 マインツでク・ジャチョル、パク・チュホとチームメイトだった岡崎は韓国のファンたちの間でも広く知れられており、「ついにプレミアリーグに行くのか。活動量があり本当に一生懸命プレーするし、勝負根性がある選手」「日本の選手のなかでも好きな選手」とツイートするファンも多かった。

次ページ岡崎は「もう少し印象的なプレーとゴールを見せる必要がある」。

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