J3で副審がピッチ内でボールに触れる珍事発生! スローイン再開の是非は? 家本元審判員は「ドロップボールです」ときっぱり

2022年08月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

副審の判断は正しかったのか。意見が分かれる

J3の北九州対松本で副審による珍事が発生した。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 J3で珍事が発生した。

 DAZNの配信番組『Jリーグ ジャッジリプレイ』で、8月21日に行なわれたJ3第21節の北九州対松本での珍しいハプニングが取り上げられ、ゲストで出演した元国際審判員の家本政明氏、元日本代表の水沼貴史氏、タレントでJリーグウォッチャーの平畠啓史さんが議論を交わした。

 問題のシーンは35分。タッチライン際の攻防で、選手と接触してピッチの中に入ってしまった副審が、松本の選手が蹴ったボールに意図せず触れ、その場に止めてしまう。この瞬間、副審は思わず旗を上げ、触れていなければラインを割っていたとして、北九州のスローインで試合は再開した。

 この珍しい事象に対し、平畠さんは、「副審もゲームに入りすぎたんですかね。(ピッチに)吸い寄せられるというか…」と発言。また水沼氏は、「スローインからスタート。これはもう(ボールがタッチラインを)出たという前提になっているわけでしょ。自分(副審)が入っていなかったら、ということになっている」と見解を示したうえで、「それでいいんですか?」と疑問を呈した。
 
 これに家本氏は、「だめです」ときっぱり否定。競技規則上は、ドロップボールでの再開が正しいと説明した。

「当たってボールが外に出たなら、まだ出たという前提があるから、ギリギリごまかせますけど、これはボールがまったく出てないのでだめ。本来はドロップボールで再開です」

 ただ一方で、副審を擁護する意見も。番組でMCを務めるフリーアナウンサーの桑原学さんは、「松本の選手が蹴り出しているので、本来、そのまま出ていたら北九州ボールになるはず。ですがドロップボールになった場合、ルール上は最後にボールを触った松本にドロップされるそうなんです。そうなれば北九州側からすると、僕らのボールになったはずなのに、相手にドロップはおかしいでしょとなる。なので今回の副審の判断は、問題が起きない自然な解決法だったのではないかと僕は思いました」と考えを述べた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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