「ピケは第5CB、S・ロベルトはサブの便利屋」バルサのキャプテン4人衆を地元紙が辛辣評価。登録問題の余波か

2022年08月25日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

4人揃ってスタメンを外れた前節は快勝

新加入CBクンデの登録が済んでいない状況ながら2節までに出番がなかったピケ。(C)Getty Images

 スペインのメディアは実績を残した選手に対しても容赦がない。力の衰えたベテランが、過去の威光を笠に着てスタメンで出続けたり、チームに居座ろうものなら、ここぞとばかりに辛辣な批判が飛び交う。

 最近のバルセロナのキャプテン4人衆(セルヒオ・ブスケッツ、ジョルディ・アルバ、ジェラール・ピケ、セルジ・ロベルト)を巡る報道がまさにそうだ。

 おまけに4人揃ってスタメンを外れた2節のレアル・ソシエダ戦でチームは4-1で勝利。S・ロベルトを除いた3人に支払われる高額のサラリーが大きな負担となって、クラブが選手登録問題に直面していることも手伝い、逆風はここにきてさらに強まっている感がある。

 現地の評価は、「ピケは第5CB、S・ロベルトはサブの便利屋」と辛辣で、ジョルディも、R・ソシエダ戦で先制点をアシストした若いアレハンドロ・バルデとのスタメン争いが加熱。唯一安泰のブスケッツも、今シーズン限りで契約が満了する。
 
 奇しくも現監督は、旧チームメイトのシャビだ。その当の指揮官もバルサにおけるラストイヤーとなった2014-2015シーズンは、新加入のイバン・ラキティッチに定位置を奪われて控えに降格。しかしその待遇を受け入れながら、終盤に試合を締めるクローザーとして持ち味を発揮した。

 現地メディアが4人に求めるのも、そうした一歩引いた立場からの貢献だ。ただ、みずからの衰えを簡単に受け入れないのは人の性でもある。

『スポルト』紙は、「シャビだけでなく、アンドレス・イニエスタ、カルレス・プジョールをお手本にすべきだ。偉大な選手は引き際も知っている。そうした節度のある姿勢が彼らをさらに偉大にもするし、永遠の存在にするのだ」と提言する。

 ベテランの存在が火種になるか、それとも拠り所となるか。今シーズンのバルサを占う重要な要素のひとつだ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
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