“髪わしづかみ”は「確認するように頼むべきだった」。チェルシー対トッテナムのVAR担当レフェリーが反省綴る

2022年08月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

ククレジャは会見で「どう見ても引っ張られている」とコメント

この日、VARを担当していたディーン氏。 (C)Getty Images

 現地時間8月14日に行なわれたプレミアリーグ第2節、チェルシー対トッテナム(2-2)における判定について、ビデオ・アシスタント・レフェリーを担当したマイク・ディーン氏が自身の振る舞いを反省している。英紙『Daily Mail』の寄稿で明かした。

 この試合で問題となっているのは、トッテナムの2得点だ。いずれも審判のより慎重なジャッジが必要となったゴールだった。

 1点目のピエール=エミール・ホイビェアの得点は、シュートを放った瞬間のリシャルリソンのポジションがオフサイドだったのかという疑問が残った。また、この前段階でチェルシーFWカイ・ハベルツに対するDFロドリゴ・ベンタンクールの行為もファウルに当たるのではないかと指摘されている。

 ただ、ディーン氏は「ハベルツにファウルした可能性を遡ってみることはできない(のでファウルに当たらない)。また、リシャルリソンはチェルシーGKの視界を明確にブロックしているわけではなかった」と肯定している。
【動画】ロメロがククレジャの髪を引っ張った決定的瞬間! 解説者たちも苦笑い
 問題は試合終盤に生まれた2点目だ。ハリー・ケインのゴールとは別に、エリア内でトッテナムDFクリスティアン・ロメロがチェルシーDFマルク・ククレジャの髪をわしづかんで倒している。だがこれはファウルと認定されず、"暴力行為"によるレッドカードも検討されずに終わった。

 ディーン氏はこのシーンについては「アンソニー・テイラー主審に"ちょっと待ってくれ"と頼んだ」と振り返っている。

「この時点では、ロメロがククレジャの髪を引っ張るのを数秒間調べたが、"暴力的な行為"と判断できなかった。だが、その後に映像を研究し、他のレフェリーとも話して、テイラーにオンフィールドレビューで自分の目で確認するように頼むべきだったと感じた。現場の最終決定権は常に主審にある。私は20年以上プレミアの審判として働いているが、どんなに経験を積んでも常に学ぶことがある。それが審判の仕事だ」

 ちなみに、特徴的な髪型のククレジャは週末のレスター戦を控えた記者会見で「ビデオを見ればすべて明らかだ。ただ、レフェリーは時に良い判断もするし、悪い判断もする。過去は気にしない」と大人の対応。さらに、記者から「ヘアスタイルを変えるつもりはある?」と尋ねられると、「NO! これは僕のスタイルだ」とコメントしている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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