【G大阪】今季19得点で大久保に再び並んだ宇佐美貴史。岡崎慎司とアラウージョ越えまであと3得点

2015年09月27日

「(自分の状態が)良い時は、良いシュートコースを選択できる」(宇佐美)。

60分、パトリックの落としを受けた宇佐美が狙いすましてゴール。今季19得点で再び得点ランクトップタイに。(C)J.LEAGUE PHOTOS

 最後に会場を沸かせたのは、やはりエースの宇佐美だった。
 
 4-2-3-1の左サイドハーフで先発すると、要所でボールを収めて攻撃の起点となり、柏の守備陣に脅威を与えた。阿部の2ゴールなどでG大阪がリードし、2-1で迎えた60分、パトリックの落としから狙いすましたグラウンダーのシュートをゴール右隅に流し込んだ。

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「ポストら辺とは思っていた。ゴールのコースが見えるというか、人がいないところとゴールが重なる。人がごちゃごちゃといても、その隙間をばっと探す。ゴールと重なって、良いコースに行きそうなところを選択する。(自分の状態が)良い時は、良いコースを選択できる。そういうシーンをもっと増やしていきたい」
 
 この一撃で宇佐美は今季19ゴール目。J1得点ランキングで大久保に再び並び、激しい得点王争いを演じている。もっとも、G大阪の攻撃が上手く回り始めたのも大きい。
 
「あの形(4-2-3-1)だと(前線の)誰でも点を取れる。基本的な立ち位置は決まっていても流動的に動いて、誰かが中に入ったら、他の誰かが外に動いたり、自由な動きがスムーズになってきた」と倉田が語れば、この日2ゴールの阿部も「前の選手の動きにメリハリが出てきた分、チームとして良い攻撃ができている」と証言する。
 
 宇佐美自身も「もともと自分のプレースタイルは、サイドに張ってドリブルするだけではない。相手がどう守ってきても、プレーの幅を活かして対応したい」と次なるゴールを見据える。J1通算得点ランキングでも宇佐美は40得点に到達し、42得点の岡崎慎司やアラウージョを視野に捉える。
 
 30日にはアウェーでのACL準決勝第1戦・広州恒大戦が控えるなか、「良い状態で挑めると思う」(宇佐美)。アジア制覇に向けて、若きエースの活躍が不可欠だ。

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