「マドリーは対戦相手でしかなかった」
ソシエダデビュー戦でゴールを決めた久保が反響を呼んでいる。写真:アフロ
開幕戦での決勝点はインパクト大だ。他国でも、久保建英の活躍に注目した報道がある。
レアル・マドリーからレンタル移籍する武者修行を繰り返した久保は、この夏レアル・ソシエダに移籍。8月15日のラ・リーガ開幕戦でいきなりゴールを決め、チームをカディス戦勝利に導いた。
日本とスペインのメディアが久保の活躍に沸くなか、イタリア紙『Corriere dello Sport』も「ソシエダ史上初の日本人選手となったタケフサ・クボは、愛情をもって迎え入れられた。7月19日にサン・セバススティアンに到着、2027年までの契約にサインした」と伝えている。
「それから26日、リーガ開幕戦で彼はすぐに違いをつくった。カディスの地で1-0と勝利したソシエダの決勝点は彼が挙げたものだったのだ」
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同紙は「スペインに連れてきたのはレアル・マドリーだ。2019年夏、フロレンティーノ・ペレス会長のアイデアだった。戦力的な面もあるが、マーケティング的な取引でもあった」と、久保のキャリアを紹介している。
「ただ、マドリーは対戦相手でしかなかった。マジョルカ、ビジャレアル、ヘタフェにレンタル移籍し、94試合で7得点7アシストという数字だ」
「今、クボの人生はそのかたちを変えた。650万ユーロ(約9億1000万円)でソシエダが獲得し、4-2-3-1システムでチャンピオンズ・リーグ出場権獲得を夢見るチームのファンタジスタのひとりとなった。クボは右サイドで動く。フェイントや方向転換など、エレガントで本能的だ」
ソシエダは22日、ホーム開幕戦となるリーグ次節でバルセロナと対戦する。ユース時代を過ごした古巣との一戦で、久保はさらに活躍を続け、世界的な注目を集めることができるだろうか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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