永井がピッチ外からの侵入で得点関与。名古屋の先制点は認められるべきか、元国際審判員の見解は?「自然な流れで入ってきたように見えた」

2022年08月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

「今後意図して行なわれるようになるなら認められない」

永井がアシストしたシーンをDAZNの『Jリーグ ジャッジリプレイ』が取り上げ、議論を交わした。写真:徳原隆元

 Jリーグは8月6日、J1第24節の名古屋対浦和(3-0)を実施。この試合の名古屋の先制点が、DAZNの配信番組『Jリーグ ジャッジリプレイ』で取り上げられ、ゲストで出演した元国際審判員の深野悦子氏、元日本代表の羽生直剛氏、タレントでJリーグウォッチャーの平畠啓史さんが議論を交わした。

 問題のシーンは27分だ。マテウス・カストロが右サイドの敵陣深くから左足で中央にボールを供給。これを受けた永井謙佑がゴール前にラストパスを送ると、走り込んだ重廣卓也が右足で合わせてゴールに流し込み、先制点を挙げた。

 しかし、この場面をよく見ると、アシストの永井はピッチ外から中に入ってきてボールを受けており、それによってフリーで受けられたようにも見える。実際、得点が認められた事象だが、判定は正しかったのか。
 
 平畠さんは、「CKでゴール裏から回ってピッチの中に入っていくのはダメ。それを考えたら、ダメなのかなと。あれがもしアリなのであれば、何回も使えてしまう」と指摘した。

 また羽生氏は、「マテウス選手があそこまでボールを運べたので、ある意味ラッキーみたいな考えは働いちゃうかも」と選手の心理を予想したうえで、「ただこれが、当たり前のように出入りできるようになってしまうと、サッカーではなくなるというか、そういう感覚もある」と考えを示した。

 競技規則上では、「意図的に競技のフィールドから離れた競技者が主審の承認なしに復帰し、オフサイドで罰せられず利益を得た場合、警告されなければならない」とある。深野氏は、「競技規則上、このシーンをみる限りはOK。得点を認められると私は思っています」と語り、重要なポイントとして、永井が意図的にピッチを出入りしたのかを挙げた。

「競技規則には、選手が意図してフィールドから出て、わざと戻るようなプレーはだめだと書いてあります。また主審の許可なく戻ってきたという罰則もありますが、(このシーンでは永井選手は)すごく自然な流れで違和感なく入ってきたように見えたので、得点は認められるべきというのが私の判断です」

 また続けて、「永井選手が意図的にピッチに戻ってきているという判断の人がゼロだとは思わない」としつつ、「もしこれが今後意図して行なわれるようになるようであれば、それは認められないという方向になるなと思っています」と見解を述べた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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